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不安がなくなる胃カメラ検査とは?ツライ検査にしない方法・費用・流れ

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「胃カメラの検査が不安」「つらい検査って聞いたことがある」「オエっと反射がでてしまいそう」「鼻からのカメラをいれるなんて」このような不安から、胃カメラについて調べられたのではないでしょうか。このような不安は、実際に初めて検査を受けられる患者様が抱かれるものだと思います。

 

胃カメラは、以前と異なり楽に受けられるようになっています。検査は、静脈麻酔を使用することで痛み無く快適に検査が終了します。検査時間も10分程度で終わりますので体への負担もほぼありません。

 

胃がんは以前と比べ減少傾向にありますが、それでもがん死亡数第3位というのが現状です(男性第2位年間28,043人、女性第4位年間14,888人)。日本ではまだまだ無視することのできないがん疾患の一つです。胃カメラを適切な年齢・間隔行うことで胃がんの早期発見・早期治療を行うことが出来ます。

 

胃カメラをまだ受けたことが無い方や今まで苦しい検査しか受けたことが無い方にぜひ楽な胃カメラについて知っていただきたいと思います。

 

[目次]

1章、胃カメラとは

 1-1、経口内視鏡検査

 1-2、経鼻内視鏡検査

2章、胃カメラの重要性とは

3章、どんな人が胃カメラを受けるべきか

4章、胃カメラをツライ検査にしない3つの方法

 4-1、舌根部に触れないで経口内視鏡検査

 4-2、経鼻内視鏡で細径スコープを用いて検査

 4-3、静脈麻酔で眠った状態で検査

5章、胃カメラの費用は、2,000円~10,000円程度

6章、胃カメラの検査の受け方

 6-1、保険診療で胃カメラを受ける

 6-2、胃がん検診で胃カメラを受ける

 6-3、職域検診で胃カメラを選択する

 6-4、人間ドックで胃カメラを受ける

7章、胃カメラの検査の流れ

 7-1、胃カメラ前日のお食事について

 7-2、当日の検査の流れ

まとめ

 

1章、 胃カメラとは

 

胃カメラは皆さんご存じの通り、胃に内視鏡スコープを挿入して胃の検査を行うものです。ただし胃カメラは胃の検査だけではなく、口腔内(口の中)、食道、十二指腸といった臓器も一緒に検査をすることが出来ます。それでは胃カメラがどのようなもの解説していきたいと思います。

 

胃カメラは、胃専用の内視鏡スコープ(直径1cm弱、長さ1.3mほど)を使用して検査を行います。鼻から行う経鼻内視鏡の場合には細い細径の内視鏡スコープ(直径5㎜ほど)を使用します。内視鏡スコープの先端にはCCDカメラが装着されており、先端の画像が外のモニターに映し出され胃の中の状況が分かります。

 

 

検査は、口から行う経口内視鏡検査と鼻から行う経鼻内視鏡検査に分かれます。

 

1-1、経口内視鏡検査

 

 

経口内視鏡検査は、マウスピースを口にくわえたのち、口腔内に内視鏡スコープを入れていきます。内視鏡スコープを進め口腔と食道との間の空間の咽頭部を観察します。咽頭部はタバコ・アルコールの影響を受けやすい臓器でこれらは咽頭がんのリスクとなります。タバコ・アルコールを常用している方の場合は注意深く観察を行う必要があります。咽頭の観察が終了したら食道に内視鏡スコープを挿入していきます。食道も咽頭と同様にタバコ・アルコールの影響が出やすい臓器です。食道に続いて胃に内視鏡スコープを進めます。胃の中にお食事が残っていないか胃液が大量にないかどうかなどを確認します。胃に大量に胃液が存在する場合には検査中に口から戻してしまう可能性もあるため内視鏡スコープを用いて液体を吸引してしまいます。胃の観察を行う前に胃の奥の十二指腸に内視鏡スコープを挿入して十二指腸を観察します。十二指腸の観察を終えたら胃内の観察を行います。

 

1-2、経鼻内視鏡検査

 

 

経鼻内視鏡検査は、左右の鼻の穴のどちらか一方から細い内視鏡スコープを用いて検査を行うものです。鼻から挿入した内視鏡スコープは、鼻腔を過ぎて咽頭部に挿入します。咽頭部の観察をしたのち経口内視鏡検査と同様に食道・胃・十二指腸と挿入及び観察を行います。

 

 

a. 咽頭、b. 食道、c. 胃、d. 十二指腸

 

観察中に腫瘍などの病変を認めた場合には、生検鉗子という道具を用いて組織を採取します。採取する組織は非常に小さなものですので、一つの組織では病理診断できないこともあるため複数個組織を採取することもあります。

 

胃カメラ自体の検査時間は、おおよそ7分程度です。胃の炎症が強かったり、腫瘍などの病変、潰瘍からの出血などがある場合には、検査時間が長くなることがあります。反対に若く健康的な方で咽頭・食道・胃・十二指腸に何も所見が見当たらない場合にはさらに早く検査が終わる可能性があります。

 

2章、胃カメラの重要性とは

 

胃カメラは日本人にとって非常に重要な検査です。日本人の胃がん死亡数は、年間42,931人と非常に多くがん疾患の中で第3位となっており無視できない数字です。男女の内訳は、男性28,043人、女性14,888人と男性が女性の倍となっています。

私は医師として多くの胃がん患者さんを診てきましたが、早期で治療を受けられた方と、進行して適切な根治治療を受けることが出来なかった方では、その後の人生が大きく変わってしまうということを目の当たりにしてきました。早期発見・早期治療のためにぜひ適切な年齢で胃カメラを受けていただきたいと思います。

 

また、胃カメラは、胃がんだけでなく咽頭がん・食道がん・十二指腸がんの早期発見のために重要な検査です。食道がんの死亡率も年間11,619人と比較的多いがん疾患の一つと言えます。胃カメラでは、咽頭や十二指腸も検査をします。咽頭がん・十二指腸がんに関してはさほど多いがん疾患数ではありませんが、治療が困難な部位であることから早期発見が求められる部位でもあります。

 

胃がんを予防するという点では、検診において胃カメラは胃がんの死亡率抑制効果があると言われています。また検診では、バリウム検査も広く行われていますが、バリウム検査と比較して胃カメラは死亡率を23~33%低減させるとも言われており、非常に優れた検査と考えられます。また、バリウム検査と異なり放射線の被ばくがありません。

 

胃カメラでは、胃がんの原因となるピロリ菌の感染が胃炎の程度から知ることが出来ます。ピロリ菌の感染が疑われる場合には、ピロリ菌の感染の確認が必要ですが除菌をすることである一定の確率で胃がんを予防することが可能と言われています。胃カメラを受ける場合にはぜひピロリ菌の有無についても確認していただくことをおススメします。

 

 

3章、どんな人が胃カメラを受けるべきか

 

「症状の有る無しにかかわらず基本的には40歳を過ぎたら、50歳までに1回は胃カメラを受けるべきです。」

 

理由としては、胃がんは減少傾向にあるとはいえまだまだがん死亡数の中では第3位と上位にあり早期発見が求められるがん疾患の一つであります。また国立がん研究センターの統計によると、40代から徐々にですが胃がんの発生率が上がっていき80代でピークとなっています。

 

スキルスタイプの胃がんは若年者でも発生しますので、40代という若い時期に一度は受けていただくことが大事です。

 

4章、胃カメラをツライ検査にしない3つの方法

 

胃カメラは、静脈麻酔を使用しないで意識がある起きた状態で検査を受けると非常にツライ検査です。反対に、静脈麻酔を使用すれば眠ったまま無痛で検査が可能です。胃カメラは意識がある状態で検査を行うと、のどの反射が起こり検査中は嘔吐反射が続く状態となります。なぜならば舌根と言って、口の中の舌の根元の部分を内視鏡スコープで触れたり圧迫することで嘔吐反射が起こるからで。この嘔吐反射が起こらないようにするためには

 

①舌根部に触れないで経口内視鏡検査

②経鼻内視鏡で細径スコープを用いて検査

③静脈麻酔で眠った状態で検査

 

の3つの方法が考えられます。それぞれについて解説したいと思います。

 

4-1、舌根部に触れないで経口内視鏡検査

 

なるべく舌根部に刺激を与えないように慎重に内視鏡スコープを操作していくことは可能ですが、100%刺激を与えないようにすることは不可能です。個人差はありますが、ご高齢の方の場合には嘔吐反射が起こりにくい方もいるため比較的楽に検査を終えられることもありますが、若い方ですと嘔吐反射は起こりやすいため意識のある状態で口から経口内視鏡スコープでの検査はあまりオススメできません。

 

4-2、経鼻内視鏡で細径スコープを用いて検査

 

経鼻内視鏡スコープは直径が5mmと非常に細いため鼻の鼻腔から挿入することができます。鼻から内視鏡スコープを挿入する場合には、舌根部への刺激がほとんど起こらないため嘔吐反射がなく比較的楽に検査が可能です。ただし、鼻腔内に内視鏡スコープを挿入する必要があり個人差はありますが鼻痛が生じる可能性があります。静脈麻酔剤を何らかの理由で使用できない方には、選択肢の一つとして受けるべき検査です。

 

4-3、静脈麻酔で眠った状態で検査

 

一番おススメできるのが、静脈麻酔を使用して経口内視鏡スコープで胃カメラを受けることです。静脈麻酔を使用していますので、眠ったままで無痛で検査を受けることが出来ます。薬剤に対するアレルギーや重篤な基礎疾患がある方は利用できませんが、ほとんどの方は問題なく静脈麻酔を使用することができます。また、経口内視鏡スコープは経鼻内視鏡スコープと比べ画像の解像度が高いため病変の見落としなどがよし少ないと考えられています。

 

初めて胃カメラを受けられる方や今まで検査がツラかったという方はぜひ③の静脈麻酔を使用した胃カメラを選択することをおススメします。

 

5章、胃カメラの費用は?

 

胃カメラの費用は、自己負担率によって異なりますが下記のようになります。

 

おおよそ2,000円~10,000円程度

 

これには、当日の診察・採血検査・薬剤・胃カメラ自体の検査などが含まれたものです。

 

内訳

 

診察料:初診の場合288点(2,880円)、再診の場合73点(730円)

採血料:おおよそ422点~811点(4,220円~8,110円)

(採血を1か月以内に他の施設や健診などで行っている場合には再度採血を採る必要はありません。結果をお持ちになって受診してください。ただし必要な採血項目の結果が無い場合には採血が必要なこともあります。)

薬剤料:プロナーゼ・ガスコン140円

麻酔料:6点~54点(60円~540円)

検査料:1,140点(11,400円)

狭帯域光強調加算200点(2000円)、粘膜点墨法加算60点(600円)

組織生検料:生検をした場合のみ1,320点(13,200円)

 

以上の内訳を合計して、そのうちの自己負担率の割合(1~3割)で費用が変わります。

 

*費用に関しては保険診療のため全国どの医療施設でも基本的はほぼ同様の料金となっています。初診か再診かの違いや組織生検を行った場合などは費用が変わってきます。200床以上の病院では、紹介状が無い場合には5,000円の特別料金が請求されます(クリニックではとくに請求されません)。

 

胃カメラ費用の詳細については下記をご参考にしてください。

「胃内視鏡検査(胃カメラ)の費用はいくらかかるの?」

 

*胃カメラの費用は、保険診療で受けた場合は全国どこでも一律の費用となっています。ただし、使用する薬剤や採血の有無、生検を行った場合などには個々人でかかる費用が異なってきます。

 

胃がん内視鏡検診で胃カメラが受けられます。自治体によって異なりますが、50歳以上の方は隔年で胃カメラが1,000~2,000円程度で受けられます。症状が無い方は、胃がん内視鏡検診を受けられることをおススメします。

 

50歳以下の方で症状が無い方は、職域検診などで胃カメラを選択していただくか人間ドックで胃カメラを受けることが出来ます。職域検診では、企業からの補助もありますのでお勤め先にご確認ください。人間ドックでは、一般的に20,000~25,000円程度(採血・薬剤など含む)となっています。

 

6章、胃カメラの検査の受け方

 

胃カメラの受け方は、おおまかに以下の4つの受け方があります。

 

①保険診療で胃カメラを受ける:症状や食道・胃・十二指腸などに疾患の既往がある場合

②胃がん検診で胃カメラを受ける:自治体で案内が送られてくる

③職域検診で胃カメラを選択する:バリウム検査ではなく胃カメラを選択する

④人間ドックで胃カメラを受ける:人間ドックのオプションで胃カメラを選択

 

以上のような胃カメラを受け方がありますが、それぞれを説明していきたいと思います。

 

6-1、保険診療で胃カメラを受ける

 

保険診療で胃カメラを受けられる場合は、何らかの症状があるか上部消化管(食道・胃・十二指腸)に何らかの病気や既往があることが前提で医療機関を受診する必要があります。医師の診察を受けて胃カメラが必要と診断されて初めて胃カメラを受けることが出来ます。どのような症状や病気・既往かといいますと、

 

症状:胃のもたれ、膨満感、胃痛、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不、振胸焼け、口の中の苦み、吐血、黒色便など

病気・既往:胃がん、食道がん、十二指腸がん、慢性胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、ピロリ感染症胃炎、ピロリ除菌後、逆流性食道炎、食道ポリープ、食道潰瘍、十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープなど

 

検査を受けるにあたり診察の必要があるためクリニック・病院に受診をする必要があります。クリニックでは診察および検査の予約は、ほとんどがWEBからの予約ができます。一部の内視鏡クリニックなどでは、電話予約が可能な施設もありますので、各クリニックのホームページをご確認ください。

当クリニックでは、WEBで検査を予約してもらえれば当日医師の診察を受けて胃カメラを受けてもらうことが出来ます。

 

抗血栓薬(バイアスピリン、クロピドグレル、ワーファリンなど)を内服している方も胃カメラを受けることができます。疾患によっては、抗血栓薬を継続して飲まなければならない方については当日組織生検ができないこともあります(抗血栓薬1剤であれば組織生検は可能です)。

 

6-2、胃がん検診で胃カメラを受ける

 

各自治体より対象のご年齢の方に受診券が送られてきます。受診券が送られてきましたら各自治体の窓口やオンラインで申請をして検診の予約をします。検診の予約ができたら検診を行っているクリニックまたは病院で胃カメラを受けることが可能です。ただし各自治体によって、下記に当てはまる方は胃がん検診を受けることが出来ないため注意が必要です。

 

・胃の症状がある方

・胃や十二指腸のご病気がある方

・胃薬(プロトンポンプ阻害剤やカリウムイオン競合型酸阻害剤)を内服中

・腎不全、胃がんの既往、胃・十二指腸の手術をした方

・ピロリ菌除菌療法を受けた方

・抗血栓薬を内服中の方

 

などに関しては胃がん検診を受けることができない可能性もあるため事前に確認が必要です。また施設によっては検診を行っていないクリニック・病院もあるため注意が必要です。

 

6-3、職域検診で胃カメラを選択する

 

各企業により異なるかと思いますが、協会けんぽ場合には定期健康診断にバリウム検査が一般健診項目としてあるかと思います。健診を受けるご本人がバリウム検査ではなくて胃カメラをオプションとして選択したいという場合には追加費用(数千円前後)がかかることがあります。この場合に費用負担に関しては、企業が負担する場合もあればご本人負担となることもあるかと思います。お勤めの各企業に確認する必要があります。

 

6-4、人間ドックで胃カメラを受ける

 

人間ドックで胃カメラを受ける場合には、人間ドックの受付をする必要があります。ほとんどの人間ドックでは、胃カメラはオプションとして選択することが多いです。施設によっては消化管ドックとして胃カメラを単独で受けることもできます。各医療施設に確認する必要があります。

当クリニックでは、消化管ドックを行っていますので胃カメラ単独で受けることが可能です。WEBで胃カメラの予約をしていただき、当日消化管ドックでの受診と受付で伝えてください。

 

7章、胃カメラの検査の流れ

 

7-1、胃カメラ前日のお食事について

 

前日の夕食:

前日の夕食は、なるべく繊維や脂分の少ないお食事が望ましいです(おかゆ、おにぎり、うどん、スープなど)。脂っこい食べ物・キノコ類・海藻類・果物・乳製品などは消化に悪く消化管に残りやすいためできるだけ避けるようにしてください。

 

前日9時以降:

胃カメラを受けるにあたり胃の中は空の状態にしておかなければなりません。胃の中にお食事が残っていると検査ができないことがあります。そのため前日の夜9時までにお食事を済ませてください。夜9時以降は、お水ないし色の濃くないお茶を飲んでください。脱水にならないように、お水・お茶に関しては十分飲むようにしてください。「明日は検査だから水分はあまり摂らない方が良い」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、水分に関しては検査に影響はないため脱水にならないように十分にとることが必要です。

 

当日の朝:

当日は検査が終わるまでお食事を摂ることができません。ただし当日の朝から脱水にならないように水分は十分に摂っていただくことが大事です。お水・色の濃くないお茶は問題ありません。

 

7-2、当日の検査の流れ

 

 

来院→受付→問診票の記入→医師の診察(事前に終わっていれば必要なし)→看護師・医療スタッフからの当日の問診→→検査(胃カメラ)→休憩(回復室にて)→医師の結果説明→会計→帰宅

 

というような検査の流れとなります。当日は予約した時間に来院して受付をしてから医師の診察を受けます。医師の診察前に問診票の記入をしてもらいます。最近ではWEB上で問診を行っているクリニックもありますので事前にWEBで行って来院すると診療がスムーズです(当クリニックでもWEB問診を行っています)。

医師の診察時に問診票を確認して胃カメラを受けることが可能か組織生検はできるのか静脈麻酔剤を使用することが出来るのかなどを確認します。また胃カメラの説明や同意書の作成なども行います。医師の診察を終えた後に内視鏡検査前室に移動になります

 

内視鏡検査前室に移動したら再度看護師・医療スタッフから問診や検査の確認を行い胃カメラとなります。

 

<胃カメラの流れ>

血管ルート確保などの前処置→検査室内へ移動→検査台に横になる→タイムアウト→静脈麻酔開始→胃カメラ→回復室へ移動→看護師の覚醒チェック

 

以上が大まかな胃カメラの流れです。経口内視鏡スコープで静脈麻酔剤を投与するという流れを説明したいと思います。一つ一つ解説していきます。

 

血管ルート確保などの前処置:検査室に移動する前に検査前室にて静脈麻酔のための血管ルート確保とのどの麻酔を行います。血管ルートに関しては、サーフローというプラスチック製の細い管を利き腕とは逆の前腕部に留置する必要があります。血管にサーフローが付いている針を刺す時には若干痛みがありますが、サーフローの留置自体には痛みは伴いませんので安心してください。このプラスチック製の管であるサーフローより静脈麻酔剤を投与します。

 

 

のど麻酔の前に、胃の中の泡や粘液を処理するためシロップ(ガスコン、重炭酸ナトリウム、プロナーゼ)を飲んでもらいます。続いてキシロカインスプレーを5回程のどにスプレーして30秒ほどのどにためてもらいます。スプレーをする際には、スプレーが気道に入らないように軽く「アー」と発声してもらいながら行うのが良いと言われています。

 

検査室内へ移動:のどの麻酔が終わったら検査室に移動します。検査室内への移動は、看護師・医療スタッフが行います。

 

検査台に横になる:検査台に上がり横になります。左腕を下側にして横になってもらいます。静脈麻酔を行いますので、血圧計を腕に酸素飽和度測定器を指ないし耳たぶに装着します。

 

タイムアウト:検査を開始する前にタイムアウトを行います。タイムアウトとは、検査や治療を始める前に患者さんの名前・年齢・性別・検査治療内容・既往・内服薬・アレルギーなどに関して、声に出して確認すことです。

 

静脈麻酔開始:タイムアウトが終了したら静脈麻酔剤を血管ルートから注入していきます。麻酔剤を注入しながら血圧・脈拍や酸素飽和度に変化がないかどうかを確認していきます。

 

胃カメラ:静脈麻酔剤を注入し患者さんが眠った状態になったら検査開始です。検査中は、静脈麻酔の効果が一定になるように適宜麻酔剤を追加しながら検査を行っていきます。

 

回復室へ移動:胃カメラが終了したら回復室へ移動します。検査終了後に検査台に乗ったまま回復室に移動してもらい30分間休んでもらいます。30分経過したら看護師の覚醒チェックを受けて問題なければ終了です。

 

リカバリー

 

検査が終了したら医師による検査説明を受けます。検査の結果が問題なければすべて終了です。組織生検をした場合や治療が必要な場合などには再度受診が必要なこともあります。最後に会計をして終了です。

 

まとめ

 

今回は胃カメラ(胃内視鏡検査)について一通り解説しました。初めて検査を受けられ不安のある方や以前胃カメラを受けてツラかったという経験がある方は、本記事を参考に痛みの無い静脈麻酔での検査を受けられることをおススメします。静脈麻酔を使用した胃カメラを受けられる医療機関は限られているため、受診する前にホームページや電話で確認されることもおススメします。

 

がんの統計2021より. CANCER STATISTICS IN JAPAN-2021. 公益財団法人 がん研究振興財団. 

国立がん研究センター がん予防・検診研究センター.有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン 2014 年

度版.

Hamashima C. Benefits and harms of endoscopic screening for gastric cancer. World J Gastroenterol 2016;22:6385-92

 

記事執筆

医療法人社団尚視会 理事長 原田英明

・日本消化器内視鏡学会 専門医 指導医 https://www.jges.net/medical

・日本消化器病学会 専門医 https://www.jsge.or.jp/

・米国消化器内視鏡学会 国際会員 https://www.asge.org/

・欧州消化器内視鏡学会 国際会員 https://www.esge.com/

 

<施設紹介>

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院

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