ブログ

歯周病と大腸がんの関係について

local_offer内視鏡お困りQ&Aブログ

こんにちは、尚視会理事長・消化器内科医の原田です。

 

今回は、「歯周病と大腸がんの関係について」について解説したいと思います。

 

胃や腸などの消化器は食べるという行為と切っても切れない縁があります。歯は胃腸にとって非常に大事なもので、歯で食べ物を嚙み砕く咀嚼(そしゃく)という行為ができなくなると胃腸に負担がかかります。また、歯のご病気にかかると思わぬご病気につながることもあります。

 

歯のご病気で歯周病とは、歯ぐきや歯の周りに細菌が感染し炎症が起こり歯を支える骨が溶けてしまうご病気です。歯周病にかかると下記のようなご病気にかかり易くなると言われています。

 

・狭心症や心筋梗塞などの心臓のご病気

・脳梗塞

・糖尿病

・誤嚥性肺炎

 

などです。このようなご病気ばかりではなく、実は大腸がんの原因の一つとなりえるという報告もあります。

 

口腔内には約700種以上の細菌が存在すると言われており、その多様性は大腸(大腸は1000種を超える細菌が存在すると言われている)に次いで人体では2番目に多いと言われています。これら細菌の集団を細菌叢(さいきんそう)といいますが、口の中の健康的で良い状態であれば細菌叢に乱れがなく細菌叢が良い状態と言えます。

 

一方、歯周病にかかると口の中では、フソバクテリウム(・ヌクレアタム)やポルフィロモナス(・ジンジバリス)というような細菌が増えてきて細菌叢に乱れ細菌叢が不良な状態と考えられます。これらの細菌が唾を飲み込んだり、血流に乗って大腸へと運ばれていきます。大腸内でフソバクテリウムやポルフィロモナスなどの菌が多くなっていくと、これらの細菌が出す代謝産物や毒素が引き金となりマクロファージという細胞からサイトカインという物質が放出されます。このサイトカインにより炎症が起こり、DNAの損傷や異常な細胞増殖が起こり大腸がんの引き金になると考えられています。

 

「〇〇は歯が命」という言葉も過去に流行りましたが、歯は病と関連する大事な人体の一部で命に直結する可能性もあります。歯周病の方は、歯の治療のみではなくその他のご病気が隠れている可能性があります。くれぐれもご用心ください。

 

以上が「歯周病と大腸がんの関係について」についてざっくりとではありますが解説とさせていただきました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

  • 0120-36-71490120-36-7149
  • 24時間WEB予約24時間WEB予約
  • 求人情報はこちら
TOPへ