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胃内視鏡検査(胃カメラ)の費用はいくらかかるの?

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皆様こんにちは、尚視会理事長・内視鏡専門医の原田です。「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリック 足立区院」は、北千住駅徒歩2分にある内視鏡専門クリニックです。

 

・胃内視鏡検査の自己負担費用は、結論から言うとおおよそ2,000円~10,000円程度(自己負担率によって変動します)かかります

 

*2022年度の診療報酬では、胃カメラに関しては大きな改定はないため保険診療では従来の費用とほぼ変わらずに検査を受けていただけます。

 

内視鏡検査を受けるにあたり費用がいくらくらいかかるのかを知らないと検査も受けづらいと思いますので、胃内視鏡検査の費用について解説したいと思います。初めて胃内視鏡検査を受けられる方は、検査自体も不安だと思いますがどのくらい費用がかかるかも心配だと思います。胃内視鏡検査の支払いの費用に関しては、加入している保険によって自己負担率が異なります。加入している保険によって、1割負担・2割負担・3割負担と異なっています。胃内視鏡検査の支払い総額である自己負担費用は、おおよそ2,000円~10,000円程度(自己負担率によって変動します)となっています。とりあえず最初は、全ての合計である10割を基準に費用を説明していきます。そして、最後に各負担率での支払金額を説明したいと思います。

 

*保険診療ですので、自費診療(人間ドック)を除いて日本全国どの医療機関で検査を受けても同様の費用となります。ただし使用する薬剤によっては費用が一部変動することもあります。

 

 

胃カメラの費用は

診療報酬で胃内視鏡検査は、1,140点となっています。診療報酬は、1点が10円ですので11,400円、3割負担で3,420円が胃内視鏡検査の費用となります。胃内視鏡検査の費用はこれだけではありません。その他に付随してくる費用があります。何かと言いますと診察料や薬剤、病理検査料、そして加算と言われるものです。この付随してくる費用に関しては、どこの医療機関を受診したとしても同様に請求されます。ちなみに胃がん検診や健診で行われる胃のバリウム検査は、おおよそ1,123点で11,230円かかります。3割負担で、3,370円となります。

 

診察料の費用に関して

まずは、診察料についてお話します。クリニックや病院を受診すると診察料がかかります。診察のために最初は、初診料がかかります。初診料は、288点ですので2,880円かかります。3割負担の場合には、860円がかかります。もし200床以上の病院を受診して胃内視鏡検査を受ける場合には、紹介状が無い場合5,000円の特別料金が別個に請求されますので注意が必要です(当院はクリニックですので請求されることはありません)。

 

診察時に採血検査が必要な方には、採血をします。健診・人間ドックなどですでに採血をしている方には必要ありませんが、感染症の有無(B型肝炎やC型肝炎、梅毒)や必要最低限の採血項目を採ることがあります。採血料は、おおよそ422点~811点ほどとなっていますので4,220円~8,110円となっています。3割負担の場合には、1,270~2,430円となります。

 

胃内視鏡検査の当日は、再診料がかかります。再診料は73点となっていますので730円かかります。WEB予約や電話予約で内視鏡検査を予約することで来院当日に検査を行う場合には、再診料の730円はかかりませんので時間的にもコスト的にもお得となります(ただし3割負担でも約220円ですので、検査前にクリニックの雰囲気や働いている医師・スタッフを知りたいということであれば必要なコストと考えてもいいかもしれません。医療経済的にはこの再診料が省かれていくのが好ましいとは思います。)。

 

胃カメラ時の薬剤の費用は

胃内視鏡検査時には、様々な薬剤を使用します。細かくなりますが一つ一つコストがかかっています。胃の中の粘液などを溶かしたり、泡を消すためにプロナーゼやガスコンなどの薬剤を使用しますが、これが140円ほどかかります。

 

無痛内視鏡検査(静脈麻酔)は費用は

胃内視鏡検査では、鎮静剤である静脈麻酔を使用せずに検査すると非常につらいです。ぜひ静脈麻酔を使用した検査を受ける選択をしていただきたいですが、皆さん費用が非常にかかるのではないかと心配だと思います。実際には、それほど静脈麻酔の費用は高くありません。内視鏡検査の際に静脈麻酔を使用した場合には、鎮静剤の費用としては使用する種類にもよりますがおおよそ6点~54点となっていますので60円~540円程度かかります。手技料やその他の資材料などはかかりませんので、自己負担率が3割負担の場合20~160円となります。胃カメラ自体の費用などと比べると、それほど高い費用とは言えないと思います。費用を気にすることなく静脈麻酔を選択していただくことを強くお勧めします。ただし薬剤にアレルギーの既往がある方・持病のある方は使用できないこともありますので、医師およびスタッフにご相談下さい。

 

狭帯域光強調加算とは?

胃内視鏡検査時に最新の内視鏡機材で行う場合には、IEE(画像強調内視鏡; image enhancement endoscopy)といって特殊な画像処理を行う特殊技術があります。IEEを用いて内視鏡検査を行うことで、小さな病変や分かりづらい病変を発見しやすくなります。オリンパス社のNBI(narrow band imaging)やフジフィルム社のFICE(flexible spectral imaging color enhancement)などがこれにあたります。内視鏡のスコープにズーム機能(拡大内視鏡)がついている場合でIEEを使用した場合には、狭帯域光強調加算として200点である2000円がかかります。胃内視鏡検査時に拡大内視鏡+NBIやFICEなどがあると咽頭や食道の腫瘍などの早期発見に役立ち、胃や十二指腸でも様々な病変が発見し易くなります。反対に狭帯域光強調加算が導入されていない請求である場合には拡大内視鏡+NBIやFICEを使用した検査となっていないため古い内視鏡機材での検査の可能性があります(注意:経鼻内視鏡では最新のスコープでも拡大内視鏡機能が装備されていません)。3割負担の場合には、600円かかります。

 

粘膜点墨法加算とは?

胃の観察時には、インジゴカルミンという青い液体を胃全体に散布することがあります。この青い液体を全体に散布することで、胃粘膜や十二指腸粘膜の凹凸が明瞭となり病変が見やすくなります。このインジゴカルミンを使用した場合には粘膜点墨法加算として60点かかりますので600円となります。また、食道の観察時に食道腫瘍が疑われた場合には、腫瘍の判別のためにルゴール(ヨード剤)を散布することがあります。この場合も同様に粘膜点墨法加算として60点(600円)が加算されます。3割負担の場合には、180円かかります。

 

内視鏡生検法・病理組織顕微鏡検査とは?

通常の観察に加えIEEやインジゴカルミン散布などを行い腫瘍などが疑わしいと判断された場合には、生検鉗子という道具を使用して胃の粘膜などから組織を採取します。採取した組織は病理検査といって、顕微鏡を使用して病理専門医に腫瘍などの判断を行ってもらいます。顕微鏡で診断してもらうためにはプレパラート(病理組織標本)を作成してもらう必要があります。このプレパラートを作成するのには様々な機材・試薬そして人の手がかかり最後に病理専門医に診断してもらう必要があります。この生検として、内視鏡下生検法として310点、病理組織顕微鏡検査(T-M)として860点、病理診断料として150点かかります。今回は1臓器から生検した場合として計算すると、合計1,320点で13,200円かかります。3割負担の場合には、3960円かかります。病理検査をした場合は、病理検査結果を聞きにくる必要があるため再度診察が必要となります。その際には再診料として73点である730円がかかります。

 

胃カメラの実質的な費用は

以上から内訳した費用を合計して、実際にどの程度かかるのかを説明します。今回は初診で当日に胃カメラをした場合で、麻酔の費用などすべてを含んだもので計算したいと思います。

 

採血検査無しで静脈麻酔をした場合には

・生検無しの場合 1,859点(18,590円)

自己負担の費用は

1割負担 1,859円

2割負担 3,718円

3割負担 5,577円

となります。

 

・生検有りの場合 3,179点(31,790円)(生検を行った臓器数により費用が変わることがあります)

自己負担の費用は

1割負担 3,179円

2割負担 6,358円

3割負担 9,537円

となります。

 

採血検査有で静脈麻酔をした場合には

・生検無しの場合 2,670点(26,700円)

自己負担の費用は

1割負担 2,670円

2割負担 5,340円

3割負担 8,010円

となります。

 

・生検有りの場合 3,990点(39,900円)(生検を行った臓器数により費用が変わることがあります)

自己負担の費用は

1割負担 3,990円

2割負担 7,980円

3割負担 11,970円

となります。

 

*この他にも胃薬などを処方したり、ピロリ菌の検査を追加で行った場合などには別途費用がかかることがあります。

 

消化管ドックの場合には

当クリニックでは、消化管ドックも行っています。海外在住で保険診療を受けられない方や会社の福利厚生で胃内視鏡検査を受けられる方は、消化管ドックになります。当クリニックの消化管ドックの胃内視鏡検査の費用は、25,000円となっています。これには、診察料・薬剤・静脈麻酔など全て含まれています。生検を行い病理組織診断を行う場合には、別途費用がかかります。

 

以上が「胃内視鏡検査はいくらかかるの?(胃カメラの費用は?)」についてでした。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

※2021年9月9日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年5月4日に再度公開しました。

 

医療法人社団尚視会 理事長 原田英明

・日本消化器内視鏡学会 専門医 指導医

・日本消化器病学会 専門医

・米国消化器内視鏡学会 国際会員

・欧州消化器内視鏡学会 国際会員

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