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血便がでた場合はどうすればいいの?

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皆さんこんにちは!尚視会理事長・消化器内科医の原田です。

 

今回は血便についてお話ししたいと思います。当クリニックでも毎日血便を訴えて来院される方がいらっしゃいます。その多くの方は、鮮やかな血液が排便時に付着していたということをおっしゃりますが、この場合は痔核(肛門部の血管の腫れ)からの出血によるものが多いです。しかしながら、痔核からの出血と思われる方でも大腸カメラ(大腸内視鏡検査)をすると様々なご病気が見つかることがあります。

 

若い方の血便の場合には、潰瘍性大腸炎(UC)などの炎症性腸疾患(IBD)が見つかることがあります。潰瘍性大腸炎の場合は、粘液に混じった血便で粘血便と言われる血液が出ます。診察時に、お話を聞きますと大体潰瘍性大腸炎の疑いがあることは分かります。潰瘍性大腸炎の疑いがある方は、必ず大腸内視鏡検査をして診断をする必要があります。

 

女性でみられることが多いご病気としては虚血性大腸炎があります(男性でもみられることがあります)。中年の女性で多いと言われていますが比較的若い方でも起こることがあります。虚血性大腸炎では血便がみられます。虚血性大腸炎では、突然の腹痛および下痢に伴い真っ赤な血便がでます。基本的には一時的な出血で終わることが多く、治療も経過を見るだけの良性のご病気です。中には重症化する方もいるため経過観察は必要です。虚血性大腸炎が疑われる場合でも他の疾患と鑑別が難しい場合には、やはり大腸内視鏡検査をすることがあります。

 

中年以降の方ですと、一番問題となるのは大腸ポリープや大腸がんです。大腸ポリープや大腸がんの場合には、ある程度大きくなり肛門に近い病変でないと出血したことが肉眼で分からない場合があります。そのため少しでも便に異常などがある場合や出血したかなと思う場合には、大腸内を直接内視鏡で確認することが大事です!

 

大腸がんに関しては、以前はある程度お年を召された御高齢の方がなるご病気と言われていましたが、最近は若年化しており40代の方でも大腸がんが見つかるようになっています。また、女性のがん死は、乳がんでも子宮がんでも無く、大腸がんが1位となっています。乳がんはピンクリボンキャンペーンなどで啓発運動がうまくいっており広く検診などで対策が行われていますが、大腸がん対策に関しては改善の余地が大きくあります。40代・50代で血便があった方や便通異常・慢性成人疾患(糖尿病など)・親族に大腸がんの方がいるなどに当てはまる方は一度大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることをお勧めします。

 

今回は「血便がでた場合にはどうすればいいの?」について説明しました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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