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質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?

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皆様こんにちは、尚視会理事長・内視鏡専門医の原田です。当クリニックは、北千住駅徒歩2分にある内視鏡専門クリニックです。

 

今回は、「質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?」について解説したいと思います。

 

大腸内視鏡検査を受ける際に気を付けていただきたいことが2つあります。一つは、日常的に内服しているお薬です。もう一つは、前日のお食事です。前日のお食事の内容によっては質の高い大腸内視鏡検査を受けることが困難になることがあります。前日に消化の悪いものや脂っこいものなどを食べると、翌日の大腸内視鏡検査の前処置である下剤の効果に悪影響がでます。当クリニックでは、大腸の前処置は基本的に検査当日にモビプレップという下剤を飲むことで複数回排便をしてもらいます(下剤の種類に関してはその他のものも選択が可能です)。そして大腸の中を空っぽの状態にしてもらいます。大腸内視鏡検査の前処置に悪影響が出るようなお食事内容ですと、スムーズに下剤が効かなくなる恐れがあります。

 

患者さんによっては、一日中下剤をかけていただいても便のカスが大腸内に残って正確な検査ができないこともあります。正確な検査ができない場合には、再度検査が必要となることもあります。このような場合、私たち内視鏡医・内視鏡に携わるスタッフは非常に申し訳ないと思ってはしまいますが、不正確な検査のままにしておくことはできません。そのため、後日に再度大腸の前処置をしてもらい再検査となることもあります。皆様の貴重な時間を検査に使ってもらっていると考えると、なんとしても一日で、できれば半日で検査を終えて安心してご帰宅していただきたいといつも考えております。そのためには、下記に示しているようなお食事や飲み物などを控えていただくなど注意が必要なことがいくつかあります。今回は大腸内視鏡検査のための前日までのお食事について解説したいと思います。

 

質の高い大腸内視鏡のために数日前から気を付けていただきたいこと

普段の大腸内には、便がたくさん溜まっている状態です。大腸内視鏡検査を受けるためには溜まっている便を全て下剤で出す必要があります。下剤の効果を十分に発揮させるためには、検査の数日前から準備をすることが大事です。下剤の効果が不十分な場合には、検査の際に大腸内に便のカスが残ってしまいます。便のカスが大量にあるとポリープや癌の見落としの確率が高くなる恐れがあります。そのため質の高い大腸内視鏡検査を受けることができなくなります。

 

検査の3,4日前からは下記のような消化に悪いものを控えてください

 

・生野菜

・キノコ類

・海藻類

・こんにゃく

・乳製品

・脂もの(天ぷら・天丼などの油もの)

・小麦粉類(ラーメン・パスタなど)

・加工食品(ソーセージ・ハムなど)

 

全てダメというわけではありませんが、過度に摂取することは控えてもらうことが質の高い検査を受けていただくことにつながります。また過度のアルコールも控えてください。アルコールに関しては2日前から控えていただけますと助かります。海藻類・キノコ類・こんにゃくなどに関しては、大腸内によく残ります。下剤をかけても大腸内に残ることが多く、大腸内視鏡検査の妨げになることが多いです。出来れば数日前から控えていただけますと助かります。

 

検査前日に気を付けていただきたいこと

検査の前日ですが、食事は夜の9時までに済ませるようにしてください。夕食はなるべく脂肪分の少ない食事がベターです。うどん・おかゆ・おにぎり・スープなどがいいです。普段パン食派の方は、食パンなども大丈夫です。お食事に迷う方もいると思いますので、そんな方には「大腸検査食」が最適です。当クリニックでは、江崎グリコさんの「エニマクリンeコロン」という検査食を用意しています。1,200円かかりますが、なんとこれ一箱で朝・昼・夕の3食が済んでしまう優れものです。3食で1,200円でしたら経済的にもお得かなと思います!そこそこおいしいです(患者さんによっては、「美味しいし、カロリーも控えめなのでダイエットに使いたい」と言って購入されていく方もいらっしゃいます)。当クリニックのHPからも購入が可能です(オンラインショップ・BASEにて)。

 

 

数日前からお食事・飲み物の内容に気を付けて検査前日に大腸検査食を摂っていただけますと完璧です。当日の下剤の効きも良くなりスムーズに排便を行うことができると思います。

 

下剤が効きにくい患者さんの場合には

普段から便秘気味の方やお腹の手術を以前にされた方、大腸憩室が多発して認められる方などに関しては排便がスムーズにいかないこともあります。このような方ですとお食事内容に気を付けないと排便状況が悪く検査当日の下剤の効きが悪いことがあります。場合によっては大腸の前処置が不十分となり、大腸内視鏡検査がその日に行えないということもあり得ます。実際に当クリニックでも1年に2,3人ほどではありますが、当日に前処置が終えることができず再度検査を予約していただくこともあります。

 

普段から便秘などで、下剤の効きが悪いという方には数日前から酸化マグネシウムなどの緩下剤を内服してもらうこともあります。そうすることで、当日に下剤の効果が最大限でるように準備をすることができます。当日の下剤の効きに関して不安がある患者さんに関しては、ぜひ一度外来でご相談ください。また、当クリニックでは関連病院にて1泊入院で前日からしっかりと下剤をかけていただき、検査をすることもできますのでこちらについてもご相談いただけますと幸いです。

 

細かいことですがさらに気を付けていただきたいこと

検査前日にどうしても避けてもらいたいお食事があります。キウイフルーツやイチゴなどのブツブツがあるものです。このような果物を摂取すると下剤をかけてもかなりブツブツが大腸内に残り検査の質を下げます。非常に細かいものですが、内視鏡の画面に良く映り込むので非常に邪魔な存在となります。またスイカなどの種も食べてしまうと残ります。スイカの種は、内視鏡の画面ではかなり大きく見えますので大量に大腸内に残っていると検査の質に影響してきます。前日にこれらの果物を我慢してもらえると非常に助かります。

 

*当院ホームページ内で消化に良い食べ物・悪い食べ物について詳細に記載されていますので、ぜひ参考にしてください。

 

前日の夜の9時以降は、水分に関してはお水やお茶は飲んでもらって大丈夫です。検査当日もお水・お茶に関しては飲んで大丈夫です(お茶に関してはなるべく濃いものは避けてください)。他の飲み物(コーヒー、牛乳、ジュース、スポーツ飲料など)は避けてください。

 

検査食はホームページトップの「BASE」よりWebからご購入が可能です。ぜひお試しください。

 

前日のお食事に気を付けてもらい下剤の効果が十分に発揮できる準備をしていただけましたら、後は当日院内もしくはご自宅で下剤を飲んでいただくだけです。質の高い検査のためにご協力いただけますと大変ありがたいです!!

 

今回は、「質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?」について説明しました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

※2021年9月16日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年5月4日に再度公開しました。

 

医療法人社団尚視会 理事長 原田英明

・日本消化器内視鏡学会 専門医 指導医

・日本消化器病学会 専門医

・米国消化器内視鏡学会 国際会員

・欧州消化器内視鏡学会 国際会員

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