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大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の当日の流れについて

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皆様こんにちは、尚視会理事長・内視鏡専門医の原田です。当クリニック「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリック 足立区院」は、北千住駅徒歩2分にある内視鏡専門クリニックです。

 

今回は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の当日の流れについて解説したいと思います。

 

はじめて大腸内視鏡検査を受けられる患者さんは、当日どのような検査の流れになるのか不安だと思いますので、詳細に検査の流れについて解説したいと思います。大腸内視鏡検査は、内視鏡のスコープをおしりから挿入して、大腸の一番奥の盲腸までスコープを到達させます。盲腸まで達したスコープを引き抜きながら大腸内を隈なく観察して、大腸ポリープや大腸がんなどが無いかどうかを確認していく検査です。大腸内視鏡検査を受けるためには、検査前の準備が必要です。また、検査が終わった後にも注意が必要なことがあります。とくに大腸ポリープを切除した場合には、出血のリスクがあるため生活上気を付けていただきたいことがあります。一連の検査の流れを理解することで、スムーズで質の高い大腸内視鏡検査を行うことが可能になりますので、ぜひ一読していただき検査にご協力いただけますと助かります!

 

 

*当クリニックの大腸内視鏡検査の前処置(下剤)は、9割以上の方にモビプレップという下剤を飲んでもらっています。この下剤は、検査当日に飲むだけの下剤になります。検査前日に他の下剤を飲む必要がありません。本解説は、モビプレップ内服の場合で解説しています。

 

検査前日までの準備

検査前日までは、当日に行う下剤内服である大腸前処置がスムーズになるようにお食事内容に気を付けていただく必要があります。検査数日前より、繊維質の多いもの(生野菜・キノコ類・海藻類など)、脂っこいもの(天ぷら・天丼など)、小麦類(ラーメン・パスタなど)、加工食品(ソーセージ、ハムなど)の摂取を控えていただくと当日の下剤の効果がより良くなります。過度のアルコール摂取も数日前より控えていただき、検査2日前よりアルコール摂取を控えることも大事です。また、検査前日は、当クリニックでも販売している「検査食」を食べていただくとさらに当日の大腸前処置がスムーズとなります。

 

*前日までのお食事については、「質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?」で詳しくご紹介していますので、ご参照ください。

 

検査当日の朝

検査当日の朝起床後は、ぬるいお水を一杯飲んでください。朝食や他の飲み物は控えてください。持病のため普段からお薬を飲んでいる方は、注意が必要です。基本的には、検査当日はお薬を控えていただきます。ただし、持病の種類によってはお薬を継続して当日も内服する必要があることもあります。とくに問題となるのが血をサラサラにする抗血栓薬(バイアスピリン、クロピドグレル、ワーファリンなど)というお薬です。血をサラサラにする薬を内服している方に関しましては、一度外来に受診していただくか主治医の指示に従ってお薬の調整をしていただく必要があります。不安な方は、外来に一度受診してください。

 

夏場は、クリニックまで来院される間に脱水症状になる恐れもありますのでペットボトルにお水をいれるなどして適時お水を飲んでください。クリニックに到着しましたら、受付でチェックインをしてもらいます。体調や持病・お薬の内服状況など問診表の記入をしてもらった後に、医師の診察を受けていただきます。事前にWEB問診をしていただいた患者さんは、問診票の記入の必要はありません。医師の診察後に大腸前処置スペースに移動して下剤の内服をしてもらいます。

 

大腸前処置について

大腸の前処置は、当クリニックではほとんどの方にモビプレップという下剤を内服してもらっています(他の下剤も選択することができますので、モビプレップが苦手という方はスタッフにご相談してくだいさい)。当クリニックの大腸前処置室は、全てプライベート性の高い半個室で男女別のスペースをご用意しています。安心してゆっくりと自分のペースで下剤を飲んでもらうことができます。半個室内では、iPadを用意していますのでiPadで映画やドラマ・雑誌を見ながらリラックスして下剤を内服してもらうことができます。無料Wifiもご用意していますので、お仕事をしながら下剤の内服も可能です(できればリラックスしていただいた方が下剤の効果は高いとは思いますが、お忙しい方もいるとは思いますのでご自身の時間を上手く活用していただけますと幸いです)。大腸内視鏡検査というと少し抵抗のある検査だと思います。検査を受ける患者さんが少しでもリラックスしていただきたいという思いでいます。トイレは男女別に8室用意していますので、トイレに困ることなく下剤内服をしていただけます。

 

下剤の飲み方に関しては、iPadで飲み方の説明動画を見ていただきます。細かい点などで理解ができない場合には、スタッフに直接聞くこともできます。下剤の内服を始めると、個人差はありますがおおよそ1時間程度で排便を催してきます。若い男性の場合には、下剤の効果が早く出やすいです。早い方ですと2時間程度で便が透明となり、大腸内がきれいな状態となります。一方、女性やお腹の手術を以前された方などは、下剤の効果がでるのに時間がかかることがあり、大腸内をキレイな状態にするのに数時間以上かかってしまうこともあります。

 

*下剤内服に関してご心配の方は、一度当クリニック専門外来でご相談ください。

 

大腸内視鏡検査!!

下剤内服が終わり、大腸内がキレイに空っぽの状態になったら、とうとう検査に移ります。まず、更衣室で検査着に着替えます。当クリニックの検査着は、上下ともにディスポーザブルの着衣ですので、汚れなどは気にする必要がありませんので安心してください。検査着のズボンですが、穴が開いている方がおしりの方の向きになります。たまに前後を間違えて穿いてしまわれる方がいますので注意が必要です。検査着に着替えたらナースステーションに移動して、利き手とは反対側の腕に点滴の針(サーフロー)を入れます(乳がんの治療をされた方などは、治療した側と反対の腕となります)。このサーフローは、鎮静剤(静脈麻酔剤)を注入するためのものです。

 

ここまで準備ができたら、内視鏡検査室に移動してもらいます。内視鏡検査室に移動したら看護師もしくは内視鏡検査技師からご本人の確認作業をします。お名前と誕生日を聞かれると思いますのでお答えください。ご本人の確認作業を終えたら、検査台に横になってもらいます。左腕が下向きになる左側臥位という状態で横になってもらいます。足は太もも・膝を曲げてもらい、椅子に座っているような形に曲げてもらいます。身体に力を入れずにリラックスしていただくことが大事です。検査の準備ができましたら鎮静剤を投与しますが、投与前に医師がご本人の名前・年齢・性別・持病・アレルギーなどの確認を行ってから鎮静剤の投与を開始します。鎮静剤を投与してしばらくすると眠った状態になります。

 

大腸内視鏡検査の検査中は?無痛内視鏡検査について

鎮静剤を使用する場合は、眠った状態となり全く痛み無く検査を終えられます。検査は、おおよそ15分前後で終えられます。気づいたら検査が終わっていたという方がほとんどです。鎮静剤を使用する場合には、指もしくは耳たぶにSpO2(酸素濃度)を測る装置を付けてもらいます。コロナ感染症でSpO2の装置がどのようなものか皆さんすでにご存じだとは思います。鎮静剤を使用すると呼吸が浅くなるため体内の酸素濃度が下がってしまうことがあるため適宜患者さんの状態を把握するために測定をします。もちろん装置を付けていただくことで痛みなどはありませんので安心してください。

 

実際の大腸内視鏡検査は、大腸の一番奥の盲腸というところまでスコープを挿入します。盲腸へのスコープの挿入は、早い方ですと2、3分、時間がかかる方でも10分程度で挿入されます。一番大事なのは、スコープを抜いてくる“抜き”という作業です。この“抜き”の時に、しっかりと大腸の粘膜を隈なく観察して、大腸ポリープや大腸がんなどが無いかどうか確認していく必要があります。時間をかけずに漫然と観察すると病変の見逃しにつながります。見逃しなく集中して観察をするためには、7分前後で大腸内を観察するのが良いと報告されています。当クリニックでも一人一人の患者さんに7分以上かけて大腸内を観察するようにしています。

 

検査の終盤になると鎮静剤の効果が無くなってきて、眼が覚めてしまう方がいらっしゃいます。検査の終わりが近い場合には、鎮静剤を追加することなくそのまま最後まで検査をおこなうことがあります(検査終盤で痛みが出ることはまずありません。痛みが出るのはスコープを挿入する際に出ることがほとんどです)。鎮静剤を追加で使用すると、ご帰宅時にふらつきなどの原因になることがあります。そのため、なるべく最小限の鎮静剤使用が望ましと考えられています。最後まで眠ったままで検査を受けられたい方は、検査を受ける前にご相談していただけますと助かります。

 

大腸ポリープの切除(日帰り大腸ポリープ切除)

スコープの引き抜きの途中で、大腸ポリープを見つけた場合には、その場で切除をすることが可能です。1cm前後以下の大腸ポリープでしたら、その場で切除ができます。大きなポリープや出血のリスクが高い大腸ポリープの場合には、入院での切除が必要です。その場合には、当クリニックの関連の入院施設で切除が可能です。

 

大腸ポリープの切除自体は、さほど時間がかかるものではありません。1個の大腸ポリープを切除するのにかかる時間は、長くても数分です。小さくて切除しやすい場所にある大腸ポリープの場合には、1、2分で処置が終わります。複数個の大腸ポリープを切除する場合には、多少時間がかかります。

 

大腸がんを疑う場合には

万が一、大腸がんを疑う病変を認めた場合には、内視鏡下生検といって組織を採取する必要があります。組織の採取は、内視鏡スコープの鉗子口というところから生検鉗子という道具を使って採取をします。組織採取もさほど時間がかかるものではありません。こちらも長くても数分で終わります。

 

検査が終了したら

大腸内視鏡検査が終了したら、まず鎮静剤の投与に使用したサーフローを抜去します。そして検査台に横たわったままの状態で、スタッフが回復室(リカバリールーム)まで移動してくれます。鎮静剤の効果がまだ残っているため回復室で30分程度ゆっくりと休んでもらいます。30分経過しましたらスタッフがお声かけをします。鎮静剤の効果が無くなっているのを確認してから起きてもらいます。この際に、ふらつきやご気分がすぐれない場合には、スタッフに一言お声掛けをしてください。

 

その後は、更衣室に移動してお着替えをしてもらいます。女性トイレにはパウダーが備えられていますので、お化粧直しにどうぞお使いください。

 

検査後の結果説明

お着替えをしましたら、スタッフが診察室にご案内します。医師から検査の結果を説明します。大腸ポリープを切除した場合や組織を採取した場合には、後日病理結果を聞きに来ていただく必要があります。また、血をサラサラにするお薬を内服している患者さんで、大腸ポリープを切除した方に関しては、お薬の調節が必要となることがあります。このような場合には、医師ないし看護師より説明があります。検査結果の説明を全て受けましたら受付に移動していただきます。

 

最後に

最後に受付で会計をしてもらいます。その際に、次回の診察が必要な患者さんは次回の外来のご予約をしてもらいます。また、検査結果のレポートをお渡ししていますので、忘れずにお持ち帰りしてください。

 

以上が「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の当日の流れについて」でした。最後までお付き合いいただきありがとうございました。大腸内視鏡検査についてご質問のある患者様に関しましては、担当の外来医師にご気軽にご相談ください。

 

医療法人社団尚視会 理事長 原田英明

・日本消化器内視鏡学会 専門医 指導医

・日本消化器病学会 専門医

・米国消化器内視鏡学会 国際会員

・欧州消化器内視鏡学会 国際会員

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