
こんにちは、尚視会理事長・消化器内科医の原田です。
以前、日本とアメリカの内視鏡検査の費用の比較について説明しました。今回は、日本とヨーロッパの内視鏡検査の費用の比較をしたいと思います。私たちのクリニックでは、他国に在住しており一時日本に帰国され消化管ドックで内視鏡検査を受ける方がいらっしゃいます。母国で検査を受けるという安心感のほかに、費用的に値ごろ感もあるということです。
日本での内視鏡検査は前回ご説明したように組織採取やポリープの切除などの有無にもよりますが、おおよそ胃カメラが2~4万円、大腸内視鏡検査が3~5万円程度でした。保険加入者は1~3割負担ですが、海外在住の方で日本の保険に加入されていない場合には消化管ドックでの検査受診になります。当クリニックの消化管ドックの料金は、胃カメラが23,100円、大腸カメラが31,900円、胃と大腸を同時に受けていただくと44,000円、大腸ポリペクトミーが60,000円となっています。その他、病理検査代がかかります。当クリニックの消化管ドックの料金は、全国的に平均的な費用となっています。
一方、ヨーロッパの保険について詳細は分かりませんが、大腸内視鏡検査自体いくらくらいかかるのか平均的な費用を説明したいと思います。
平均的な大腸内視鏡検査の費用は各国で異なります。代表的な国を例に挙げたいと思います。
国名 | 平均費用(ドル) | 平均費用(円) |
---|---|---|
イギリス | $2,715 | 298,650円 |
フランス | $700 | 77,000円 |
スペイン | $520 | 57,200円 |
イタリア | $490 | 53,900円 |
ハンガリー | $323 | 35,530円 |
トルコ | $164 | 18,040円 |
カザフスタン | $52 | 5,720円 |
診察代や生検病理代・ポリープ切除代などを含んで平均とした費用となっていると思いますが、詳細は分かりません。費用は各国の物価・国力に依存しているように見えます。やはりイギリスはほぼアメリカと同様の料金体系と思われ非常に高額でした。日本の大腸内視鏡検査の料金体系は恐らくイタリアとハンガリーの間くらいと推測されますので、日本の物価および国力を考えると日本の費用は妥当ないし良心的な診療報酬体系と考えていいと思います。
今回は日本とヨーロッパの内視鏡検査の費用の比較を説明しました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
※この記事は2021年11月4日に公開された内容を、2025年4月11日に最新の情報に基づき加筆・修正しました。
施設紹介
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>
ホームページ https://www.senju-ge.jp/
電話番号 03-3882-7149
住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階
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