質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?

皆様こんにちは、尚視会理事長・内視鏡専門医の原田です。当クリニックは、北千住駅徒歩2分にある内視鏡専門クリニックです。

今回は、「質の高い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?」について解説いたします。

大腸内視鏡検査を受けるにあたって重要なポイントは2つあります。一つは日常的に服用しているお薬、そしてもう一つは前日のお食事内容です。

前日に消化の悪いものや脂っこいものを摂取すると、検査当日に使用する下剤(主にモビプレップ)の効果が低下し、十分な前処置ができない可能性があります。結果として、検査の精度が落ちる、または検査自体をやり直すことになるケースもあります。

このような事態を避けるためにも、検査数日前からの食事管理が非常に重要です。今回はその具体的な注意点を詳しくご紹介いたします。

質の高い大腸内視鏡検査のために、数日前から気を付けるべきこと

検査3~4日前から、以下の消化に悪い食品の摂取を控えてください。

  • 生野菜
  • キノコ類
  • 海藻類
  • こんにゃく
  • 乳製品
  • 脂もの(天ぷら・揚げ物)
  • 小麦粉類(ラーメン・パスタなど)
  • 加工食品(ハム・ソーセージなど)

特にキノコ・海藻・こんにゃくは大腸内に残りやすく、下剤でも排出が難しいため、検査の妨げになります。また、アルコールの摂取は検査2日前から控えてください

検査前日に気を付けること

前日の夕食は21時までに済ませ、脂質の少ない食事を心がけてください。お勧めは以下の通りです。

  • うどん、おかゆ、おにぎり
  • スープ類
  • 食パン(バターなし)

より安心なのは、当クリニックでご案内している検査食「エニマクリンeコロン」(江崎グリコ製)です。
1箱1,200円で朝・昼・夕の3食分が揃っており、栄養バランスにも優れています。ご希望の方は院内または下記オンラインショップから購入可能です。

▶ 検査食のWeb購入はこちら(BASE)

便秘傾向や既往歴がある方へ

以下の方は、下剤が効きにくい傾向があるため特別な対応が必要です。

  • 慢性的な便秘の方
  • 腹部手術の既往がある方
  • 大腸憩室が多数ある方

このような方には、検査数日前から緩下剤(酸化マグネシウムなど)の併用を検討することがあります。
また、関連病院での1泊入院による前日準備型の大腸内視鏡検査もご案内可能です。詳細は外来でご相談ください。

検査前日に避けるべき果物や食品

以下の果物・食品は検査前日には絶対に避けてください。

  • キウイフルーツ
  • イチゴ
  • スイカの種

これらの果肉や種子は内視鏡画面に残りやすく、視認性が低下するため検査精度に悪影響を与えます。

▶ 消化に良い・悪い食べ物の詳細はこちら

水分摂取について

前日21時以降も水や薄いお茶は摂取して問題ありません。
ただし、以下の飲料は避けてください。

  • コーヒー
  • 牛乳
  • ジュース
  • スポーツドリンク

まとめ

大腸内視鏡検査を成功させるには、前日・数日前からのお食事内容が極めて重要です。
下剤の効果を最大限に活かすためにも、患者様自身のご協力が不可欠です。

今回は「質の高い大腸内視鏡検査のためには、なぜ前日のお食事が大事なのか?」について詳しく解説いたしました。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

※この記事は2022年5月4日に公開された内容を、2025年4月15日に最新の情報に基づき加筆・修正しました。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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