アニサキス症になると発熱する？主な症状から検査方法・治療方法まで徹底解説

「生魚を食べた後から腹痛や嘔吐が止まらない。」

「魚介類を食べてから、腹痛や嘔吐に加えて発熱もある。」

上記のような症状の場合、アニサキス感染が疑われます。

アニサキスは海洋生物の寄生虫です。アニサキスが寄生した魚介類を生や加熱が不十分な状態で食べると、生きたアニサキスが胃に入ります。アニサキスは人間に寄生することはできないため1週間ほどで死滅しますが、生きている間は発熱や激しい胃の痛みなどを起こす食中毒です。

この記事ではアニサキス感染による症状や、検査方法・治療方法を解説します。

魚介類を食べて発熱や激しい腹痛、嘔吐が出現した場合は、すぐに東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック足立区院へお越しください。当院は、内視鏡専門医による内視鏡検査の実績が年間1万件以上あり、患者様への負担を最小限に抑えてアニサキスの検査・治療を行っています。土曜日と日曜日も診察しているため、休日にアニサキス症を起こしても安心して受診できます。

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アニサキスは発熱する？

アニサキス感染は魚介類の摂取後から数時間〜数日の間に起こります。主な症状は激しい胃の痛み・吐き気・嘔吐です。しかしアニサキス感染の症状によっては発熱も起こります。

アニサキス症の症状4つを解説していきます。

アニサキスの症状とは？

アニサキスの症状には

の4つに分類されます。

胃アニサキス症

胃アニサキス症はアニサキス感染のなかで最も多い症状です。新鮮な魚介類を摂取した数時間後から症状が出現します。

胃アニサキス症の症状として以下の物が挙げられます。

激しい胃の痛みはずっと痛むわけではなく強弱の波があるのが特徴です。

胃アニサキス症は、胃の粘膜にアニサキスが食い込むことで発症しますが、痛みなどを起こすのはアニサキスに対するアレルギー反応で胃粘膜が大きく腫れ、炎症を起こすからだと考えられています。

アニサキスは人間に寄生できないため1週間ほどで死滅し症状も治まりますが、ごくまれにアニサキスが好酸球性肉芽腫を生じることや、小腸まで進んで腸閉塞などの深刻な症状を起こすこともあります。

また、胃にアニサキスがいてもアニサキス感染を発症しない方がいるので、同じ食事をした人全員が感染するわけではありません。

腸アニサキス症

腸アニサキス症は、胃アニサキス症についで多い症状です。アニサキスが口から体内に入り、腸に食いつくことで発症します。

腸アニサキス症の症状として以下の物が挙げられます。

症状は魚介類を摂取してから、十数時間〜数日以内に症状が出現します。

まれではありますが、腸が詰まる腸閉塞や腸に穴が開いてしまう腸穿孔・腹膜炎に至ることがあり、その場合は入院加療が必要です。

消化管外アニサキス症

消化管外アニサキス症は、アニサキスが消化管を突き破り別の部位へと寄生することで発症する非常にまれな症状です。

消化管を突き破ったアニサキスは大網・腸間膜・腹壁皮下などに移動し、肉芽腫をつくることもあります。アニサキスが侵入した場所により現れる症状が異なり、症状が出現する時間にも差があるのが特徴です。

寄生した部位に応じて適切な処置を行う必要があるため、早急に検査する必要があります。

アニサキスアレルギー

アニサキスアレルギーとは、アニサキスのタンパク質をアレルゲン（アレルギーの元となる物質のこと）として生じるアレルギーのことです。

魚介類の経口摂取後、以下の症状が出現した場合にアニサキスアレルギーが疑われます。

感染の原因となるアレルゲンは複数あり、中には加熱によっても失われない物もあります。そのため、加熱した魚介類を食べてもアニサキスアレルギーを発症することがあるため注意が必要です。

アニサキスアレルギーは重症化するとアナフィラキシーショックと呼ばれる重度のアレルギー反応を起こし、場合によって命を落とす寸前まで行く人もいます。

アニサキスが多く含まれる魚とは？

アニサキスは基本的にはどの魚にもいると言われています。

特にアニサキスが多く含まれる魚として挙げられるのが以下の物です。

アニサキスは基本的には内臓周囲にいることが多いですが、魚介類が死ぬと身の部分に移動すると言われています。

アニサキスの予防としてなるべく新鮮な魚を選ぶことや、生のまま内臓を食べない・速やかに内臓を取り除くことが大切です。

また、アニサキスは加熱（70℃以上、または60℃なら1分）や冷凍（－20℃で24時間以上冷凍）することで死滅することが分かっています。

アニサキスの検査方法

アニサキスの検査方法として胃カメラ検査があります。胃カメラでは食道、胃、十二指腸という上部消化管を直接観察することができます。先端にカメラが付いた内視鏡スコープを鼻や口から挿入することで、上部消化管粘膜全域をリアルタイムでの確認が可能です。

アニサキスは肉眼で確認できるため、胃カメラで観察すると胃に刺さったアニサキスを発見できます。食事直後の場合、胃の中に食べ物が残ってしまい検査が難しい場合があるので、食事をしていない状態での検査が必要です。

アニサキスが小腸に入ってしまった可能性がある場合は、内視鏡検査が困難なためＸ線・CT検査や小腸内視鏡検査などを行ないます。

アニサキスの治療方法

アニサキスの治療方法は、胃カメラによる治療と内服薬による治療に分けられます。

胃カメラ

胃アニサキス症の場合に有効な治療方法です。胃カメラ検査でアニサキスを確認し、内視鏡スコープの先端から鉗子を出してアニサキスを摘出します。また、肉芽腫ができた場合も、数か月で自然治癒が期待できます。

内服薬

腸アニサキス症など、アニサキスが腸に入ってしまった場合は内視鏡で摘出するのは困難な場合があります。その場合、内服薬での治療を行います。アニサキスは体内に入って1週間ほどで死滅するため、内服薬で痛みをコントロールしながらアニサキスがいなくなるのを待ちます。

まとめ

アニサキス症で出現する症状は、発熱・激しい胃の痛み・吐き気・嘔吐です。アニサキスは人の体内に入って1週間ほどで死滅するため、症状も1週間ほどで治まることがほとんどです。しかし、そのままにしておくと腸閉塞や腹膜炎、アナフィラキシーショックなど重症化するリスクもあるので、専門的な病院で適切な処置を受ける必要があります。

アニサキス症が疑われる場合は、東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック足立区院へご相談ください。最新の内視鏡システムの胃カメラを使用し、経験豊富な内視鏡専門医が検査を行なうため、短時間で精度の高いアニサキスの検査・治療が可能です。患者さんの負担にも考慮して、静脈麻酔を用いた鎮静下での検査にも対応しています。予約はWEBやLINEで24時間承っていますので、発熱や激しい胃痛でお悩みの方はお気軽にご予約ください。

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