人間ドックの胃カメラとは?費用から検査の流れまで解説

胃カメラ

「人間ドックで胃カメラをすることになったけど、どんな流れでやるんだろう?」

「人間ドックの胃カメラでは体の何がわかるんだろう?」

「胃カメラって辛そうなイメージがあるけど大丈夫かな・・・」

このような疑問はありませんか?

本記事では次のことについて解説していきます。

・人間ドックで胃カメラを受ける目的

・口からと鼻からの胃カメラのどちらがいいのか

・人間ドックの胃カメラの費用

・人間ドックの胃カメラの流れ

・人間ドックを受けられる場所

・人間ドックの胃カメラでよくある質問

これから人間ドックで胃カメラを受ける機会がある方や、人間ドックで行う胃カメラに関して疑問に思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

人間ドックで胃カメラといえば、「苦しい」「痛い」「吐きそう」などのつらいイメージがあるかもそれません。ですが、胃カメラはその人の気分や体調に合わせて色々な方法で実施することができます。

医師と相談しながらあなたに一番適した方法で胃カメラを行えば、検査時の苦痛を最低限に抑えつつ、しっかり検査することが可能になるのです。

まずは、人間ドックで胃カメラを行う重要性や、胃カメラの実施方法について詳しく解説していきます。

「わざわざ人間ドックで胃カメラなんてやらなくていいんじゃない?」

「胃カメラが苦手なんだけど、どうすればできるだけ楽に受けられるの?」

このように思っている方はぜひご覧ください。

1-1、人間ドックで胃カメラを受ける目的

人間ドックで胃カメラを受ける目的は、ずばり、上部消化管の病変を早期発見することです。

できるだけ早く病気を見つければ、できるだけ早く治療を開始できるため、それだけ病気を完治できる確率が高まります。

胃カメラを正式名称でいうと「上部消化管内視鏡検査」です。上部消化管とは食道・胃・十二指腸のことを指します。胃カメラをすれば、もしこれらの部位にがんやポリープがあっても発見することが可能です。

特に体調が悪いわけではないかもしれませんが、元気があるうちに検査をしておけば、早い段階で病気に気づいて対処できます。逆にいうと、人間ドックで検査しておかなければ、手の施しようがない状態になるまで気づかないかもしれないということです。今とくに気になる症状がなかったとしても、受けておくことをおすすめします。

また、人間ドックで胃カメラ検査を受ける目的はもう一つあります。それは、体に異常がないことを確認することです。胃カメラをして上部消化管に異常がないことを確信できれば、安心して私生活を送れます。年齢的にそろそろ胃カメラを受けておいた方がいいかも、とお思いの方はぜひ一度胃カメラ検査を受けてみて下さい。

1-2、口からと鼻からの胃カメラのどちらがいいのか

胃カメラ検査は上部消化管に内視鏡を挿入して食道や胃を内部から観察する検査です。

内視鏡を入れる方法は、口から入れる方法(経口内視鏡検査)と鼻から入れる方法(経鼻内視鏡検査)の2つに分かれます。どちらの方法が適切なのかは人によって違うため、医師とよく相談して決めましょう。

以下に「口からの胃カメラ」と「鼻からの胃カメラ」の特徴を踏まえ、メリット・デメリットをわかりやすく表にまとめています。

 口からの胃カメラ 鼻からの胃カメラ
メリット・検査の精度が高い 

・喉の違和感や痛みが少ない

・検査中でも会話できる

・検査中に呼吸を整えやすい

デメリット

・喉の違和感、嘔吐反射がある

・検査中は会話ができない

・検査中に呼吸が苦しくなることがある

・検査精度はやや劣る

・鼻に水が入ったように痛むことがある

・鼻腔が狭い人、鼻の病気をしたことがある人は実施できないことがある

胃カメラ検査を受けることになった場合、第一選択は「口からの胃カメラ」になります。

検査を受けるときに最も重要なのは、出来るだけ見落とすことがないよう詳しく観察できることだからです。検査の精度は「鼻からの胃カメラ」より「口からの胃カメラ」の方が高まります。

とはいえ、どうしても口からの胃カメラが苦手だという人もいるでしょう。その場合は「鼻からの胃カメラ」をおすすめします。「口からの胃カメラ」より検査の精度はやや劣りますが、「鼻からの胃カメラ」の方が比較的少ない苦痛で検査を済ませられるからです。

鼻に関わる病気を経験している人は難しい場合もありますが、検査の精度よりも検査の苦痛を抑えることを重視したい人には「鼻からの胃カメラ」をおすすめします。

胃カメラ

胃カメラの経鼻内視鏡検査については、「胃カメラを鼻から入れるのはつらい?口からの方が良い?専門医が解説」で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

1-3、胃カメラが苦手な方は静脈麻酔ができる施設で

口からでも鼻からでも、胃カメラ検査を行う以上、多少の苦痛が生じるのが避けられません。ですが、このような苦痛があることによって検査に支障が出るほどであれば、静脈麻酔をしながら胃カメラ検査を受けることができます。

例えば・・・

・どうしても痛そうで怖い

・過去に胃カメラで苦しい思いをしたことがある

・寝ているうちに検査を終わらせてほしい

このようなことでお困りの方は、静脈麻酔を用いた胃カメラ検査を選択するべきです。

ただし静脈麻酔を使用した胃カメラは、アレルギーがある方は使用することが出来なかったり、当日に車の運転ができないなどの注意事項も出てきます。静脈麻酔を使用した胃カメラを実施する場合には、医師の判断が必要となることもあります。

静脈麻酔を使用した内視鏡検査については「内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)における静脈麻酔(鎮静剤)のメリットとデメリットとは?」で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

2章、人間ドックの胃カメラの費用

人間ドックで行う胃カメラの費用は、検査を行う施設によって変わります。また、保険の種類や自己負担割合、静脈麻酔の有無、病理検査の有無などによっても様々です。

ちなみに当クリニックでは「消化管ドック」を行っており、特に症状がなくても胃や大腸といった消化管を検査できるコースを案内しています。参考として、消化管ドックのメニューに含まれている「胃カメラ」のドック料金を記載しますのでご覧ください。

ドック料金 税込み料金
胃カメラ25,000円 

こちらの「消化管ドック」では、診察・薬剤・静脈麻酔などの代金が全て含まれています。高いように感じるかもしれませんが、全て込みの代金になっているので追加で費用がかかることは他の施設より少ないでしょう。ただ、病理検査に提出する場合は別途費用がかかります。ご了承ください。

消化管ドックについては「消化管ドックページ」をどうぞご参考にしてください。

3章、人間ドックの胃カメラの流れ

本記事では、当クリニックで実施している胃カメラ検査の流れを例として解説していきます。他の施設で行う場合でも、大まかな流れは同じなので参考にして下さい。

1、問診・前処置

まずは軽い問診や、全処置を行います。前処置では喉や鼻に麻酔をしたり、静脈麻酔を希望している場合は点滴の針を入れたりして検査の準備をしていきます。

2、検査実施

準備がととのたら胃カメラ検査を実施します。口からの場合はマウスピースを装着して口から内視鏡を挿入し、鼻からの場合はやや細めの内視鏡を挿入していきます。もし検査中に何かあれば、遠慮せず近くにいる医師や看護師に伝えましょう。検査時間は約10分前後です。

3、リカバリースペースで休憩

検査終了後、静脈麻酔で胃カメラを行なった方はリカバリースペースで30分ほど休憩します。

4、医師からの説明

検査結果について医師から説明を聞いて、帰宅となります。

胃カメラの検査の流れについては、「不安がなくなる胃カメラ検査とは?ツライ検査にしない方法・費用・流れ」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

4章、人間ドックの胃カメラはどこで受けれるのか

人間ドックの胃カメラ検査を受けられるのは病院だけとは限りません。主な人間ドックの胃カメラ検査を受けられる施設はこちらです。

・クリニック

・病院

・健診センター

クリニックや病院で胃カメラを受ける場合は、「消化器内科」「胃腸内科」「〇〇内視鏡クリニック」というような診療科で受診しましょう。健診センターの場合は胃カメラ検査を受けたいことを伝え、あらかじめ検査可能か確認してからいきましょう。

当院でも人間ドックでの胃カメラが可能です。下記より24時間WEBにて予約を承っています。

5章、人間ドックの胃カメラでよくあるQ&A

ここからは、人間ドックの胃カメラでよくある質問について解説していきます。胃カメラを受ける前にあらかじめ確認しておけば、安心して検査を受けられるでしょう。

5-1、「異常あり」となった場合はどうなるの?

人間ドックで胃カメラ検査を受けて「異常あり」と診断された場合は、精密検査をする必要があります。

異常ありの結果となってしまった原因を調べる必要があるからです。異常ありと診断されたからといって、必ずしも何か病気が隠れているというわけではありません。

検査を受けた時の体調や、他のことが原因となってたまたまそのような検査結果になった可能性もあります。本当に病気なのか、偶然だったのか、精密検査をすることではっきりします。

5-2、バリウムと胃カメラどちらを選択すべきか?

胃カメラ一択です。

胃カメラの方が細部まで検査できるため、消化管内の病変を見逃すことなくしっかり観察することができます。また、バリウム検査では消化管内部の粘膜の色調までは分かりません。胃カメラならモニターを通してリアルタイムで観察できるため、バリウムよりも正確な検査ができます。

検査時に受ける苦痛を考えると、確かにバリウム検査を選びたくなるのですが、それで病気を見逃してしまっては本末転倒です。また、静脈麻酔を使用した場合は、バリウム検査より楽に検査を受けることができます。

バリウム検査と胃カメラについては、「バリウム検査と胃カメラどっちがおすすめ?断然胃カメラがおすすめです!」で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

5-3、大腸カメラを同時に受けることが出来るのか?

胃カメラと大腸カメラは同時に受けられます。

ただ同時に行うと、検査を受ける患者さんの苦痛が大きくなってしまうことが予測されます。よって当クリニックでは、胃カメラと大腸カメラを同時に行う場合、静脈麻酔を使用して連続で実施します。わざわざ2回に分ける面倒さや、検査時の苦痛などを抑えて受けられるため、一石二鳥でおすすめです。

まとめ

今回は、人間ドックでの胃カメラについて解説しました。人間ドックの胃カメラについては、下記のポイントを理解していただくことが大切です。

人間ドックの胃カメラは病変の早期発見に役立つ

鼻からの胃カメラが楽

胃カメラが苦手な人は静脈麻酔の使用を考慮

バリウム検査より胃カメラがかしこい選択

以上のポイントを理解して人間ドックでの胃カメラを受けていただくことをお勧めいたします。

当院では下記より胃カメラ予約を承っています。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/

電話番号 03-5284-8230

住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR秋葉原駅より徒歩1分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅より徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅より徒歩1分

施設紹介

医療法人社団 哲仁会 井口病院 >>

ホームページ https://www.inokuchi-hp.or.jp/

電話番号 03-3881-2221

住所 東京都足立区千住2-19

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08:30-11:30
13:30-17:15※1 ※2

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※2【全体】 水曜のみ、混雑緩和のため、受付を13時00分より開始いたします。

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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