人間ドックの胃カメラとは?費用から検査の流れまで解説

「人間ドックで胃カメラをすることになったけど、どんな流れでやるんだろう?」

「人間ドックの胃カメラでは体の何がわかるんだろう?」

「胃カメラって辛そうなイメージがあるけど大丈夫かな・・・」

このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事では以下の内容をわかりやすく解説します。

  • 人間ドックで胃カメラを受ける目的
  • 口からと鼻からの胃カメラの違いと選び方
  • 人間ドックの胃カメラの費用
  • 実際の検査の流れ
  • 人間ドックを受けられる施設
  • よくあるQ&A

人間ドックを予定している方や、胃カメラ検査について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

胃カメラに対して「苦しそう」「吐き気がしそう」といった印象を持つ方も多いかもしれません。ですが、近年の胃カメラはさまざまな方法があり、ご自身に合ったやり方を選べば、苦痛を最小限に抑えて検査を受けることが可能です。

まずは、人間ドックで胃カメラを受ける目的や、胃カメラの種類について確認していきましょう。

1-1 人間ドックで胃カメラを受ける目的

胃カメラの目的は、上部消化管の病変を早期に発見し、病気の予防や早期治療につなげることです。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸といった部位を詳細に観察できます。まだ症状が出ていない段階でも、ポリープやがんなどの病変を発見できるため、非常に有効な検査といえます。

特に異常を感じていなくても「安心のため」に受けておくことはとても大切です。早期に異常を発見できれば、それだけ治療の選択肢が広がります。

また、検査結果によって「異常なし」と分かれば、それも大きな安心材料となるでしょう。

当院の胃カメラ検査について詳しくはこちらをご覧ください。

▶ 胃カメラ検査の詳細はこちら(公式ページ)

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1-2 口からと鼻からの胃カメラのどちらがいいのか

胃カメラ検査には「経口(口から)」と「経鼻(鼻から)」の2つの方法があります。

どちらの方法が適しているかは個人差があります。医師とよく相談し、ご自身に合った方法を選びましょう。

 口からの胃カメラ鼻からの胃カメラ
メリット・高精度の検査が可能 ・喉の不快感が少ない
・会話が可能
・呼吸がしやすい
デメリット ・嘔吐反射が起きやすい
・会話できない
・息苦しさを感じることがある
・検査精度はやや低め
・鼻に痛みを感じる場合がある
・鼻腔が狭いと実施困難なことがある
基本的には「口からの胃カメラ」が第一選択です。

精度が高く、異常の見落としが少ないからです。ただし、「どうしても口からは苦手」という方は、鼻からの方法も有効な選択肢となります。

鼻腔の構造によっては適応できないこともありますが、苦痛の軽減を重視したい方には経鼻がおすすめです。

1-3 胃カメラが苦手な方は静脈麻酔ができる施設で

どんな方法でも不安が大きいという方には、「静脈麻酔」を使用して行う胃カメラ検査があります。

・どうしても怖い

・過去に辛い経験がある

・寝ている間に終わらせてほしい

上記に該当する方には、静脈麻酔をおすすめします。

ただし、アレルギーがある場合や、当日の車の運転ができなくなるなど注意点もあるため、必ず医師の判断のもとで行う必要があります。

2章 人間ドックの胃カメラの費用

人間ドックにおける胃カメラ検査の費用は、実施する施設や検査内容によって異なります。

保険の種類や自己負担割合、静脈麻酔の有無、追加検査(病理検査など)の有無によっても金額が前後します。

以下は当院で実施している「消化管ドック」の料金の一例です。胃カメラや大腸カメラは鎮静剤(静脈麻酔)込みの安心な検査形式で実施しています。

検査項目税込み料金
胃カメラ(鎮静剤込)23,100円
大腸カメラ(鎮静剤込)31,900円
胃・大腸カメラ同時(鎮静剤込)44,000円
大腸ポリープ切除60,000円
血液検査(腫瘍マーカー・男性)

  • CEA
  • CA19-9
  • AFP
  • PSA
7,000円
血液検査(腫瘍マーカー・女性)

  • CEA
  • CA19-9
  • AFP
  • CA15-3
  • CA125
7,000円

上記の金額には、診察料・薬剤費・鎮静剤費用などがすべて含まれており、基本的に追加費用は発生しません。

ただし、病理検査(組織の検査)などが追加で必要となる場合は、別途費用が発生することがありますので、あらかじめご了承ください。

3章 人間ドックの胃カメラの流れ

ここでは、当院での胃カメラ検査の流れをご紹介します。他の施設でも基本的には似た流れとなるため、ぜひ参考にしてください。

1 問診・前処置

まずは医師による問診を行い、その後、必要に応じて麻酔(喉や鼻)や静脈麻酔の準備をします。

2 検査実施

準備が整ったら検査を実施します。口からの場合はマウスピースを装着し、鼻からの場合は細い内視鏡を使用します。

検査中、不安や苦痛がある場合は、医師や看護師に遠慮なくお伝えください。検査時間は約10分程度です。

3 リカバリースペースで休憩

静脈麻酔を使用された方は、検査後にリカバリースペースで30分ほど休憩してからご帰宅いただきます。

4 医師からの説明

検査終了後は、医師より結果の説明があります。不安や疑問があれば、その場で遠慮なくご相談ください。

医師紹介はこちらをご覧ください。


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4章 人間ドックの胃カメラはどこで受けられるのか

胃カメラを含む人間ドックは、以下のような施設で受けることができます。

・クリニック

・病院

・健診センター

クリニックや病院で受ける際は、「消化器内科」「胃腸内科」「内視鏡クリニック」などの専門科を選びましょう。

健診センターでは、胃カメラを希望する旨を事前に伝え、検査が可能か確認しておくことが大切です。

当院でも人間ドックでの胃カメラ検査を承っています。以下よりWEB予約が可能です。

5章 人間ドックの胃カメラでよくあるQ&A

5-1 「異常あり」と言われたらどうするの?

異常が見つかった場合は、精密検査が必要です。

異常あり=病気というわけではありませんが、見逃しを防ぐためにも再検査を受けることが重要です。体調や検査状況により一時的に数値が変動することもあるため、医師と相談しながら正確に判断していきましょう。

5-2 バリウムと胃カメラどちらを選ぶべき?

精度と確実性を考えれば、胃カメラ一択です。

バリウム検査では、粘膜の色調や細かな病変は見つけにくく、見逃しの可能性があります。胃カメラならリアルタイムで直接観察ができ、精度も非常に高いため、検査としての信頼性が高いです。

5-3 大腸カメラと同時に受けられる?

胃カメラと大腸カメラは同時に受けられます。

当院では、希望者に対し、静脈麻酔を使用して一度で両方の検査を行うことも可能です。「一度で終わらせたい」「何度も検査するのは不安」といった方におすすめです。

まとめ

人間ドックにおける胃カメラ検査について、以下のポイントをおさえておきましょう。

  • 病気の早期発見に役立つ
  • 鼻からの方法は比較的苦痛が少ない
  • 静脈麻酔で楽に受けられる方法もある
  • バリウムよりも胃カメラの方が正確

ぜひ、ご自身に合った方法で安心して検査を受けてください。

※この記事は2023年1月17日に公開され、2025年5月23日に更新されました。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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