【専門科が解説】大腸内視鏡検査のリスクとは?メリット・デメリットを解説

大腸内視鏡検査では、径1㎝ほどあるカメラ付きの内視鏡スコープを肛門から一番奥の盲腸まで挿入することで、大腸がんやポリープなどの病気がないかを診断できます。

「初めての大腸内視鏡検査で怖い」「リスクはないの?」

このように不安に思う方も多いかもしれません。

検査は鎮静剤を使い、ほとんど眠った状態で行うことができます。万が一大腸がんの疑いがある」→「大腸ポリープを見つけた場合は大きさにより切除することも可能です。しかし、大腸内視鏡検査をおこなうときには穿孔や出血などのリスクがあるため、医師の経験と技術が重要です。

この記事では、大腸内視鏡のリスクが起こる原因やメリット・デメリットについて解説します。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック では、月間500件以上の大腸内視鏡検査の実績があり、経験豊富な内視鏡専門医が大腸内視鏡検査をおこないます。また最新の内視鏡システム導入により、精度の高い検査と疾患の診断が可能です。

大腸内視鏡検査のリスクとは?

大腸内視鏡検査で起こるリスクは主に「穿孔」と「出血」の2つあります。穿孔とは、内視鏡スコープで大腸の壁に穴をあけてしまうことを言います。

一般社団法人日本消化器内視鏡学会によると、大腸内視鏡検査中に起こる穿孔や出血などのリスクは0.012%と報告され、死亡率にいたっては0.00082%というデータが確認されています。すなわち、ほとんどリスクはないといえます。

検査中に出血した場合においても、すぐ止血をすることで命に関わるリスクには繋がりません。

一方で、腸に穴が開いてしまう穿孔は、開いた穴の臓器が原因により腹膜炎を引き起こす可能性があります。

また、ポリープの切除や生検をおこなう際、飲んでいる薬の種類によっては出血が止まらないことがあります。服薬中に大腸内視鏡検査をおこなう際は、事前に主治医にご相談してください。

 

大腸内視鏡検査が必要なとき

実際どのようなときに大腸内視鏡検査を受ける必要があるのか、いくつか症例を紹介します。

  • 便潜血検査で陽性と出た
  • 便が赤黒い色をしている
  • 下血を確認した
  • 下痢や便秘が続いている

1つずつ解説していきます。

便潜血検査で陽性と出た

企業に勤めている方は1年に1度、会社から健康診断を受けるように指示されています。フリーランスや個人事業主の方は個人で定期健康診断または人間ドックを受けられるでしょう。

その際、検査内容の1つに「便潜血検査」があります。便潜血検査とは、2日間で採取した検便に血液が混ざっていないか確認する検査のことです。

1次検査の結果で血液が混ざっている場合は、2次検査で大腸内視鏡検査をおこないます。

便が赤黒い色をしている

普段の便の色よりも赤黒い便が続くようなら大腸からの出血を疑います。その際は専門医に相談しましょう。大腸で出血した直後の色は赤色ですが、酸化が始まると少しずつ黒くなります。

ただし食事によって黒くなるケースもあるので、便が黒いからといって必ず出血しているとは限りません。普段から便の色を確認していると判断がしやすいでしょう。

とはいえ、血便を発見したときは、一度お近くの専門医へ相談することをおすすめします。

血便を確認した

明らかに血便していると判断できるときがあります。大腸がんの疑いがある出血は大量ではないですが、血の付着が継続的に続くのが特徴です。

とはいえ、すべての出血が大腸がんというわけではありません。

出血量が少ないときは切れ痔が疑われ、切れ痔よりも多い出血はいぼ痔の可能性があります。血便の確認と合わせて、腹痛や腹部の違和感があるときには専門医で調べてもらいましょう。

下痢や便秘が続いている

下痢や便秘の原因はさまざまあり、運動不足や加齢による腸の活動低下、水分不足などで下痢の症状が起こります。便秘は大腸がんの症状により、通り道が狭くなって起こるのが原因です。

また、下痢が続く場合は、細菌感染や炎症、腫瘍などが原因で長引いている可能性も考えられます。下痢の症状には急性と慢性があり、4週間続くようなら慢性下痢症の疑いもあるでしょう。下痢や便秘が続く場合は大腸がんの可能性もあるため大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

 

大腸内視鏡検査のメリット

ここでは、大腸内視鏡検査を受けるメリットを挙げています。

  • 目で直接確認できる
  • 検査をしながら生検ができる
  • 麻酔で眠っている間に終わる

1つずつ解説します。

目で直接確認できる

エックス線を使い輪切りの画像を撮影する検査のCTや血液検査と違い、スコープの先についてるカメラで大腸内の状態がリアルタイムに目視できます。肛門から盲腸に至るまで気になる部分をしっかり確認でき、画像撮影も可能です。

検査をしながら生検ができる

万が一、検査をおこなっている最中に腫瘍やポリープを発見したら生検をおこなえます。生検とは、専門器具で組織の一部を採取することです。

検査中に生検した組織は病理検査へ回され、良性か悪性かを詳しく調べます。医師の判断によっては、5mm以上の腫瘍はその場で切除をおこなうことがあります。

鎮静剤で眠っている間に終わる

内視鏡検査をおこなうとき、痛みが心配で不安な思いをされている方は多いです。医療機関によっては、鎮静剤を静脈から注射して眠った状態で検査ができます。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、眠っている間に検査を行うことができるため、お腹を突き上げられる苦しみや肛門への不快感を感じません。

また、当院では二酸化炭素を使用した検査方法を使用するため、通常の空気を使用した検査よりお腹の張りは軽減できます。さらに、鎮静剤を使用した検査をおこなっているのでほとんど眠った状態で検査が終わります。

 

大腸内視鏡検査のデメリット

次に大腸内視鏡検査をおこなうデメリットを挙げています。

  • 医師の技術が一定ではない
  • カメラで見えない部分がある
  • 体への負担が大きい
  • 偶発性の危険がある

それでは、詳しく見ていきましょう。

医師の技術が一定ではない

大腸内視鏡検査は医師の経験や技術にバラつきが出やすい検査です。挿入時の不快感を抑えたり、曲がった腸内で内視鏡を扱ったりするにはカメラを扱うための高い技術が必要です。

患者様はどの医師が施行しても同じと思われている方が多いかもしれません。

しかし、大腸がんの早期発見・早期治療のためには経験豊富な医療機関でおこなうのが重要です。大腸内視鏡検査の受診を希望される際は、医療機関の実績を参考にしてみてください。

カメラで見えない部分がある

大腸の通り道にはヒダが広がり続けています。このヒダが大腸内視鏡検査をおこなう際に死角を作り、病変の見落としを起こします。問題はヒダの形にあり、凸凹した形のため凹んだ部分に病変が隠れてしまいカメラに写らない状況が見落としの原因です。

このような見落としを避ける工夫として、二酸化炭素を送り込んで大腸を膨らませることで死角をなくしていきます。

体への負担が大きい

大腸内視鏡検査を行うときは、空腹や下剤などの前処置により体に大きな負担がかかります。

理由としては、当日は検査の3~4時間前から下剤を飲み、強制的に排便を繰り返さなければならないためです。また、肛門にスコープを入れる不快感やお腹の張りなどが検査時の負担を大きくしています。

偶発症の危険がある

大腸内視鏡検査に伴う偶発性のリスクは、穿孔や出血を起こす可能性があります。

このようなリスクはポリープや腫瘍切除の際におこりやすく、また生検採取では出血のリスクが伴います。穿孔の大きさによっては緊急手術や、クリップで縫縮が必要となることがあります。

 

大腸内視鏡検査を受けるなら

便が赤黒かったり、腹部の違和感が続いたりするような場合、我慢するのは危険です。日常生活や定期健康診断などで大腸がんの疑いが確認された場合、すみやかに専門医へご相談ください。早期発見・早期治療が健康な体を維持するための重要なポイントになります。

東京千住・胃と大腸の消化器内科クリニックでは、経験豊富な医師が大腸内視鏡検査をおこないます。最新内視鏡システム「EVIS X1」を導入したことで高精度の検査が可能です。

2021~2022年の内視鏡総実績は16,000件以上あり、95%以上の患者様から「全く痛くなかった」との声をいただいています。また、内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併症に対しても関連病院で24時間365日対応してますので、ご安心ください。

大腸内視鏡検査を検討されている方は東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックへぜひご相談ください。  

      電話予約対応時間は9時~17時です。また、WEBからのご予約も受付しています。

      施設紹介

      東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

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