下痢の治し方や対処法とは?病院を受診すべき症状についても解説!

便通異常

「なかなか収まらない下痢はどうやって治す?」
「下痢になったら、どうする?」

以上の疑問を抱えていませんか?

下痢は大きく分けると、急性と慢性があり、それぞれによって治し方や対処法が異なります。

そのため下痢の正しい治し方を理解するためには、はじめに下痢の種類や原因について知っておくとよいでしょう。

また下痢が慢性化している場合は、腸内に重篤な病気を抱えていることがあるため、病院を受診することをおすすめします。

この記事では、下痢の種類や原因、病院で受けられる治療法について解説します。自分でできる下痢への対処法についても説明するので、参考にしてください。

1章、下痢の種類

下痢には急性と慢性があります。それぞれの下痢の特徴や症状について解説します。

1-1、急性下痢の症状

下痢の持続期間が2週間以内であれば、急性下痢に分類されることが多いです。急性下痢を発症する原因の多くは、ウイルスや細菌などによる感染症です。

ウイルスによる急性下痢になると、水様便や嘔吐などの症状を伴います。また血便が見られなかったり、腹痛が軽度だったりする点も特徴です。一方で細菌による急性下痢の場合は、血便や強い腹痛、発熱を伴います。

1-2、慢性下痢の症状

慢性下痢の場合は、がんや炎症などの大腸の病気に罹患している可能性があります。また過敏性腸症候群と呼ばれる病気の影響が考えられる点も特徴です。

罹患している病気によって症状が異なり、血便や腹痛、腹部の膨満感、便秘と下痢の繰り返しなどのさまざまな症状がみられます。

急性下痢と慢性下痢を引き起こす原因については、次項でさらに詳しく解説します。

2章、下痢の原因

急性下痢と慢性下痢は、それぞれで発症する原因が異なります。各タイプごとに分けて、下痢の原因を解説します。

2-1、急性下痢の原因

急性下痢の場合、次のような原因が考えられます。

・ウイルス
・細菌
・飲食物
・薬剤

それぞれについて解説します。

2-2、ウイルスによる感染

腸にウイルスが感染すると炎症を起こして、下痢になります。たとえば次のような種類のウイルスが腸の炎症を引き起こします。

・ノロウイルス
・ロタウイルス
・アデノウイルス

嘔吐したものや便で汚染された手でドアノブを握ると、そのドアノブを介して感染が広がる場合があります。

そのため家庭内や集団で過ごす生活スペースで感染が広がることがあります。ノロウイルスはアルコールでは死滅できないため、次亜塩素酸ナトリウムを利用して消毒することが大切です。

2-3、細菌による感染

下痢を引き起こす細菌の潜伏期間は、それぞれ異なります。そのため感染してから、下痢の症状が現れるまでの期間がさまざまです。下痢を引き起こす主な細菌と潜伏期間は、次のとおりです。

・病原性大腸菌(12~36時間)
・カンピロバクター(1~7日)
・サルモネラ(12~24時間)
・病原毒素原性大腸菌(12~72時間)
・腸管出血性大腸菌(3~5日)
・腸炎ビブリオ(8~12時間)

感染源となる主な食品は、生野菜や十分に加熱されていない肉や魚です。感染源となった食品の特定が難しい場合もあり、ペットから感染することもあります。

発熱や激しい腹痛を引き起こし、時には粘液便や血便が見られます。その一方で、強い便意があるにもかかわらず、排出される下痢便の量が少ないこともあります。

2-4、飲食物

次のような飲食物を摂取して下痢になる場合もあります。

・アルコール
・キシリトールなどの人工甘味料
・牛乳・乳製品

以上の食品を摂取する以外にも、暴飲暴食により食べ過ぎたものが腸で消化されずに、下痢になることもあります。

2-5、薬剤

次のような薬剤を服用すると、下痢になることがあります。

・緩下剤
・消炎鎮痛剤
・抗菌薬
・抗がん剤
・胃酸分泌抑制薬
・降圧薬
・漢方薬

薬剤が原因で下痢になっている場合は、その服用を中止すると数日~1週間くらいで下痢の症状が治まります。

3章、慢性下痢の原因

慢性下痢の場合は、次のような疾患を患っている可能性があります。

・大腸がん
・大腸ポリープ
・過敏性腸症候群
・炎症性の腸疾患

なかには注意すべき疾患もあるため、下痢が数週間にわたり長引く場合は医師に相談しましょう。

それぞれの疾患について解説します。

3-1、大腸がん

次のような症状を伴う場合、大腸がんの可能性があります。

・便に血が混じる
・下痢と便秘を交互に繰り返す
・残便感がある
・便が細い
・体重が減少している

初期の大腸がんには自覚症状があまり見られません。大腸がんが進行して、大きくなると便通異常が生じ、下痢と便秘を繰り返したり、便が細くなったりすることがあります。

大腸がんについて詳しくは、次のページを参考にしてください。

大腸がんについて

3-2、大腸ポリープ

大腸ポリープが大きくなると、下痢の症状を引き起こすことがあります。また大腸ポリープを放置すると、がん化する可能性がある点も特徴です。そのためポリープを切除すると、大腸がんの予防につながります。

3-3、過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は下痢や腹痛、膨満感などの症状があるにも関わらず、大腸カメラ検査などで炎症やがんなどの病変が見つからない状態です。

ストレスなどが影響すると考えられ、急に下痢の症状が起こりトイレに駆け込むこともしばしばあります。そのため仕事や就学に支障をきたし、日常生活において排便に関する大きな悩みを抱える特徴があります。

過敏性腸症候群について詳しくは、次のページを参考にしてください。

過敏性腸症候群について

3-4、炎症性の腸疾患

炎症性の腸疾患で下痢になることもあります。たとえば潰瘍性大腸炎やクローン病などは、下痢の症状が現れやすい時期と落ち付いている時期を繰り返す点が特徴です。

下痢が慢性化している場合、大腸がんや炎症性の疾患など重篤な病気の可能性もあるため、早めに医療機関の受診をおすすめします。

次に下痢に対する病院での治療法を解説します。

4章、病院での治療について

下痢に対する病院の対応は、慢性と急性で異なります。急性下痢の場合は、整腸剤を使って治療するほか、必要に応じて抗生物質を投与することがあります。

一方で慢性下痢の場合は、まずは大腸カメラ検査などの各種検査を実施して原因を判別。その後、それぞれの原因に応じて、適切な治療が行われます。

急性下痢と慢性下痢のいずれも、重篤な病気を患っている可能性を否定できないため、症状によっては早めに病院を受診することが大切です。

とくに病院を受診すべき症状

とくに、次のような症状がある場合は、病院を受診しましょう。

・経験したことがないような激しい下痢になっている
・便に血が混ざっている
・下痢以外に吐き気を感じたり、嘔吐したりしている
・排便後も腹痛がある
・下痢の症状が悪化している
・尿が少なかったり、口が異常に渇いたりする脱水症状がある
・同じ食事を摂った人も同時に下痢になった
・下痢と同時に発熱している

以上の場合は、医療機関を受診して診断や治療を受け、症状を悪化させないようにすることが大切です。

5章、自分でできる下痢への対処法

まず、下痢を出し切る方法はないため、無理に出そうとせずに安静にしましょう。その他、腹部を温めたり、消化の良い食べ物を取ったりすることも大切です。

また下痢が激しかったり、長引いたりすると、水分やミネラルなどが不足しがちです。脱水症状を防ぐためも、十分な水分やミネラルの補給を心がけましょう。

下痢のときに避けた方がいい食べ物

下痢になった場合、次の食べ物を摂り過ぎると、症状が悪化する可能性があります。

・刺激の強い食べ物:コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、辛い食べ物など
・ガスを発生する食べ物:豆、かぼちゃ、根菜類、栗など

以上の他にも、冷たい食べ物は下痢を悪化させる可能性があります。そのため、なるべく温かい食べ物をとるようにしましょう。

まとめ

今回は下痢の正しい治し方や対処法を理解していただくために、以下のことをお伝えしました。

・痢には急性と慢性がある
・急性下痢のなかでもウイルス性の場合は、吐き気や嘔吐、水様便の症状が現れる
・細菌による急性下痢になると、激しい下痢や腹痛、血便を伴うことがある
・慢性下痢の場合、大腸がんや炎症性の腸疾患、過敏性腸症候群などを患っていることもある
・病院の治療法は、急性下痢と慢性下痢とで異なる

とくに下痢が長引く場合は、大腸内視鏡検査による検査を受けて、大腸がんや炎症性の腸疾患を患っていないか調べることが大切です。

当院で大腸内視鏡検査を受けると、ほとんど痛みを感じることなく大腸内の状態を調べられます。また、内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併に対して関連病院で24時間対応してますので安心して検査を受けれます。下痢の症状で気になることがあれば、どうぞご相談ください。

大腸内視鏡検査に関しては当クリニックにて24時間WEBにて予約が可能です。

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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