
「ずっと吐き気が続いてる」「悪い病気だったらどうしよう」そんな不安を感じたことはありませんか?
吐き気とは、胃や胸のあたりにムカムカする不快感があり、吐きそうになる状態や、実際に嘔吐することを指します。
乗り物酔いや食べ過ぎなど、一時的な原因であれば時間とともに症状が落ち着きますが、原因が思い当たらない吐き気や繰り返す嘔吐は注意が必要です。
消化器疾患や脳の病気など、重大な病気のサインである可能性もあるため、早めの医療機関受診が大切です。
症状が続く場合は、症状別:吐き気について詳しくはこちらのページもご参考ください。
目次
吐き気とは?その基本を確認
吐き気とは、飲食物を吐き出したくなるような気分の悪さのことを指し、実際に吐いてしまうことを「嘔吐」といいます。
症状の背景には、単なる体調不良から疾患まで幅広く存在します。まずは日常的な原因を理解して、適切な対応を心がけましょう。
日常的な吐き気の原因と対処法
1. 乗り物酔い
「動揺病」とも呼ばれる乗り物酔いは、内耳の三半規管と脳の感覚のズレから起こります。乗り物の揺れによって自律神経に影響を与え、吐き気やめまいを引き起こします。
対処法としては、楽な姿勢で安静にし、衣類を緩めるなどの工夫が有効です。また、乗車中は進行方向を見たり、窓を開けて新鮮な空気を取り入れることも予防につながります。
2. 食べ過ぎ・飲み過ぎ
脂っこい食事や急激な飲食は、胃酸の分泌を過剰にしてしまい、胃が刺激されることで吐き気が生じます。
吐き気があるときは、身体を締めつける服を緩めてゆっくり休み、水分を少しずつ摂取しましょう。お酒を飲み過ぎたときには、水をこまめに飲むことで回復が早くなります。
3. 妊娠のつわり
妊娠初期にみられるつわりも、吐き気の代表的な原因のひとつです。日常生活に影響を及ぼすほどつらい場合には、婦人科での相談や点滴などのサポートが可能です。
こまめな食事や水分補給、ストレスの軽減が重要です。つわりが疑われる際は、妊娠検査薬で確認したうえで、必要に応じて受診しましょう。
吐き気があるときの受診の目安
一時的な吐き気であれば、安静にして様子を見ることで改善することが多いですが、次のようなケースでは早めの医療機関受診が勧められます。
以下のような場合はすぐに医療機関へ
- 強い頭痛を伴う
- 腹痛や発熱がある
- 吐しゃ物に血が混じっている
- 水分摂取ができず脱水症状がある
これらは消化器疾患や脳血管疾患のサインである可能性もあります。特に「頭痛+吐き気」は脳疾患の初期症状として注意が必要です。
様子を見てもよいケース
食べすぎ・飲みすぎや一時的なストレスなど、原因が明確で症状が軽度な場合は、衣服をゆるめて安静にすることで改善する可能性があります。
しかし、症状が長引く、繰り返すなどの場合には、念のため受診を検討してください。
吐き気を引き起こす代表的な疾患
消化器疾患
ウイルス性胃腸炎(ノロ・ロタウイルスなど)や胃潰瘍、逆流性食道炎が代表的です。腹痛や下痢、発熱を伴う場合は、早めの受診を推奨します。
ノロウイルスは牡蠣などの生食が原因となることがあるため、しっかり加熱することも大切です。
胆のう系疾患
胆石や急性胆のう炎でも、吐き気が出現します。右上腹部やみぞおちに痛みがあるときは特に注意が必要です。
脳神経疾患
脳梗塞やくも膜下出血などの脳疾患は、吐き気だけでなく、しびれや麻痺、意識障害などを伴うことがあります。
症状が重い場合はすぐに救急車を呼ぶ判断も必要です。
心疾患
狭心症や心筋梗塞でも吐き気が現れることがあります。胸の圧迫感や冷や汗を伴う場合は緊急性が高く、循環器内科の受診が必要です。
耳の病気
メニエール病などの内耳の疾患では、回転性めまいや耳閉感、吐き気がセットで起こることがあります。
心因性(うつなど)
ストレスやうつ病によっても吐き気が起こることがあります。継続する場合は心療内科での相談も検討してください。
吐き気の原因を調べるための診断方法
吐き気が続く場合は、消化器内科などの医療機関での診察と検査が必要です。主に以下の検査を行います。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
胃カメラでは、口または鼻からスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜の状態を直接観察できます。ポリープや炎症、腫瘍などの確認や、必要に応じた組織採取(生検)も可能です。
当院では苦痛を和らげる鎮静剤の使用や、やさしい対応を徹底しております。北千住で胃カメラなら東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックへをご覧ください。
血液検査
血液検査では、炎症や感染の有無、電解質のバランス、腎機能などを総合的に評価できます。
吐き気以外の症状(めまい・発熱・頭痛など)がある場合は、その情報を医師にしっかり伝えることで、より的確な診断につながります。
まとめ|吐き気にお悩みの方へ
原因が明確で軽度な吐き気であれば、自宅での安静や水分補給によって改善することが多いですが、原因がはっきりしないまま長引く場合や、他の症状が併発している場合は、必ず医療機関にご相談ください。
特に胃カメラによる検査は、吐き気の原因を明確にするうえで非常に有効です。
当院では、内視鏡専門医が常駐し、鎮静剤の使用による苦痛の少ない検査に対応しております。女性スタッフによる対応や、着替えの配慮、プライバシー面も安心していただける環境を整えております。
予約は365日24時間WEBで受付中です。仕事や育児などでお忙しい方でも、ご都合に合わせてご予約いただけます。
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当院では胃・大腸・肛門の専門診療を行っており、検査に不安がある方や初めての方でも、リラックスして受けていただける環境を整えています。
お電話でのご予約も可能です。受付時間は9〜17時となっておりますので、ご都合のよい時間にご連絡ください。
※この記事は2025年3月17日に公開され、2025年5月29日に更新されました。
施設紹介
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>
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住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階
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