直腸がんの病態は？症状や検査方法を詳しく解説します

「直腸がんってどんな病気だろう？」

「どんな検査をするのだろう？」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。直腸がんは、日本人に多いがんの一つで、年間約10万人が罹患しています。早期に発見できれば、治療によって完治も見込めますが、進行すると合併症や死亡のリスクが高まります。

また、自覚症状がない場合もあるため、定期的に検査を受けて早期発見に努めることが大切です。

この記事では、直腸がんの病態や原因、検査方法について詳しく解説します。

▶直腸がんってどんな病気？概要をまとめたページはこちら

なお、この記事を解説する東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックは消化器専門の医療機関です。当院では、経験豊富な内視鏡専門医が大腸カメラを行うため、苦痛や不快感も少なく検査を受けていただけます。

北千住駅より徒歩2分の立地のよさが魅力で、土日の診察や検査も可能です。当院の外来診療の予約はWEBで24時間受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

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直腸がんとは？

直腸がんとは、大腸の一部である直腸にできる悪性腫瘍です。日本人に多く、大腸がんのうち40〜50％を占めています。

直腸は肛門の直前にある器官で、直腸S状部、上部直腸、下部直腸に分けられます。便を貯める役割があり、長さは約20cmです。直腸は自律神経により支配されているため、痛みを感じにくく、腫瘍ができても気付きにくいのが特徴です。

直腸がんの病態

直腸がんは早期の段階では自覚症状がありません。進行すると、全身のだるさや食欲不振などの全身症状が出てきます。

大腸がんとの違い

大腸は、盲腸から始まり、上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸の「結腸」と、直腸S状部・上部直腸・下部直腸の「直腸」から成り立ちます。がんの発生部位によって症状や特性は異なります。

結腸がんとの違い

結腸がんには、右側大腸がん（盲腸・上行結腸・横行結腸）と左側大腸がん（下行結腸・S状結腸）の2種類があります。右側は疲労感や貧血、体重減少などの症状が多く、左側は腹痛・便秘・下痢などの排便に伴う変化が主に見られます。

初期症状

直腸がんは早期の段階では症状が出にくいものの、血便・便秘と下痢の繰り返し・便が細くなる・排便がないのに便意があるなど、排便に関わる症状が出ることがあります。

また、腫瘍からの出血により貧血が進行すると、動悸・息切れ・疲労感なども現れることがあります。

痔との見分けがつかない症状も多いため、自己判断で放置せず、症状がある場合は早めに消化器内科を受診してください。

▶直腸がんの症状で痛みはあるの？よくある症状について解説

進行すると起こる症状

がんが進行すると、腸閉塞（イレウス）などを引き起こす場合があります。吐き気・嘔吐・腹痛・満腹感など、強い症状が現れ、緊急手術を要することもあります。

また、他の臓器への転移が進むと完治が難しくなるため、やはり早期発見が重要です。

直腸がんの原因

直腸がんのリスク要因として知られているのが、食生活の欧米化です。野菜や果物の摂取不足、動物性脂肪の過剰摂取、肥満、飲酒などが挙げられます。

また、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などの遺伝性疾患、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性疾患をお持ちの方は、発症リスクが高いとされています。

以下に当てはまる方は、定期的な検査をおすすめします。

直腸がんの検査方法

直腸がんが疑われる場合には、以下のような検査が行われます。

なかでも最初に行われるのが「大腸内視鏡検査」です。下剤を服用し腸内をきれいにしたうえで、肛門からスコープを挿入し大腸全体を観察します。

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当院の大腸内視鏡検査は、内視鏡専門医が最新機器を用いて実施します。静脈麻酔を併用することで苦痛を最小限に抑え、正確かつスムーズに検査を進められるのが特徴です。

また、検査で異常が見つかった場合には、組織を採取し「病理検査」を行います。その結果に応じて、CT・MRI・PET検査などで転移の有無を確認します。

まとめ

今回は直腸がんについて詳しく解説しました。直腸がんは初期症状が現れにくいため、気になる症状があれば早めの受診が大切です。

特に40歳を超えるとリスクが高まりますので、年に1回は大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

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※この記事は2023年3月26日に公開され、2025年6月5日に更新されました。