早期発見の第一歩!胃がんセルフチェックリスト|受診の目安がわかる

胃がんは日本人に多いガンの一つですが、早期発見すればほぼ完治できます。しかし、初期段階では自覚症状がなく、気づかないうちに進行してしまうこともあります。

そこで、この記事では「胃内視鏡検査を受けるべき症状のチェックリスト」に沿って、自分で胃内視鏡検査を受けたほうが良いかチェックできるようにしました。自宅で簡単にできるチェックで、胃がんのリスクを知り、早めに検査を受けることができます。

胃がんの診断に最も有効な方法と言われる胃内視鏡検査ですが、受けるのに不安や抵抗を感じる方も多いかもしれません。しかし、東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは経験豊富な医師が最新の設備を使って、患者様に安心して胃内視鏡検査を受けていただけるように努めております。

みぞおちの痛みや、胸やけや吐き気などの消化器症状があって、胃内視鏡検査を受けるべきか悩んでいる方は、不安を抱えたままにせず、ぜひ一度ご相談ください。

胃がんとは

胃がんとは胃粘膜の細胞ががん化し、増殖することで胃がんを発症します。日本では男女ともに発症率が高く、死亡原因の上位にも入る恐ろしい病気です。

胃がんは、他のがんに比べて増殖が遅いタイプが多いとされていますが、進行してがんが粘膜の外に広がってしまうと、食道や膵臓、肝臓などの周辺の臓器に転移します。

早期の胃がんであれば、がんは粘膜層だけにとどまっており、周囲のリンパ節や遠隔臓器への転移はありません。

先ほど、胃がんは増殖が遅いタイプが多いと言いましたが、胃がんの90%以上は「腺がん」と呼ばれるタイプで、細胞や組織の特徴から分化型と未分化型に分けられます。

分化型は比較的進行が遅く、未分化型は早い傾向があります。

未分化型の中でも、若い方の発症が多い「スキルス胃がん」は胃壁内で広がりやすく、早期にリンパ節や遠隔臓器への転移を起こしやすいため、予後が悪いとされています。

胃がんであっても、細胞や組織のタイプによっては進行が早い場合もありますので、症状があれば早めに、症状がなくても定期的な検査を受けることをおすすめします。

早期発見で胃がんは治療できる?

答えはイエスです。胃がんは早期に見つければ、ほぼ100%完治できると言われています。

しかし、自覚症状がなく、気づかないうちに胃がんが進行してしまうことも多いのです。

では、胃がんを早期に発見するためにはどうしたらよいのでしょうか?

早期発見のためには自覚症状のない段階で、精度の高い胃カメラ検査を受ける必要があります。特に、リスクが高くなる40歳を超えたら定期的に胃カメラ検査を受け、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

早期発見された胃がんは、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という内視鏡で行う手術で治療できます。これらの手術は、内視鏡下で胃の粘膜層を切除することで、胃がんを根治することができます。

早期発見して早期治療ができれば、胃がんと診断され手術をしたとしても、胃の機能や形態をほとんど損なわないため、生活の質(QOL)を落とすことなく生活することができます。

胃がんは胃内視鏡検査で発見できる

胃内視鏡検査では先端にカメラが付いた内視鏡スコープを使うことで、食道や胃、十二指腸という上部消化管を直接観察することができます。内視鏡で見つけた異常な部分から細胞を採取して(生検)、病理検査に出すことで、さまざまな疾患の確定診断ができます。

また、胃で採取した組織を調べることでピロリ菌感染の有無を確かめることもできます。

胃内視鏡検査は胃がんの診断に欠かせないもので、早期発見のためには最も有効な方法です。

胃内視鏡検査を受けるべき症状のチェックリスト

以下のチェックリストのような症状がある場合、胃内視鏡検査を受けることをおすすめします。

  • □ みぞおちのあたりが痛む
    胃酸の逆流によって起こります。進行すると吐き気や嘔吐も)
  • □ 下痢や便秘がよく起こる
    (消化不良が原因で、胃の働きに影響が出ている可能性)
  • □ 胃が張ったような感じがある
    (消化速度が落ちて食欲不振や体重減少を招くことも)
  • □ 全身がだるい
    (貧血が原因。胃からの出血や吸収不良による場合があります)
  • □ 食欲がなく、体重が減少した
    (がん細胞が栄養や酸素を消費することが原因になることも)
  • □ 貧血がある
    (血液検査で確認され、倦怠感・息切れ・肌の色あせなどが伴います)
  • □ 真っ黒な便が出ることがある
    (上部消化管からの出血が原因)
  • □ 腹部にしこりがある
    (腫瘍が大きくなり腹部から触れるケース)
  • □ 顔や手などが黄色くなっている
    (黄疸のサイン。肝機能や胆道系に問題がある可能性)

これら1つでもあてはまる症状があり、1週間以上続いたり悪化する場合は要注意です。早めに、当院のような「胃カメラが受けられるクリニック」にご相談ください。

当院では、24時間WEB予約が可能です。日中は電話予約にも対応しております。

ご予約はWEBやLINEから24時間受け付けています。

お電話でのご予約はこちら

電話予約も受け付けていますが、対応時間は9時~17時となっております。

土日も検査・診療に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※祝日は休診で、日曜日の午後(▲印)は、予約検査のみです。

胃がんになるリスクを高める要因

胃がんになるリスクを高める要因は共通して、「胃の粘膜に刺激を与えること」です。

なぜなら、胃の粘膜に刺激を与えると、粘膜の細胞が炎症や損傷を受けるので、その修復の過程で細胞分裂が活発になったとき、細胞の遺伝子に突然変異が起こる確率が高まるため、がん化しやすくなるからです。

このような理由から、胃がんになりやすくなる要因としては、以下のようなことが挙げられます。

塩分の過剰摂取

塩分は、胃の粘膜を刺激して傷つけたり、発ガン物質を活性化させたりすることで、胃がんの発生につながります。

日本人は世界的に見ても塩分摂取量が多く、味噌汁や漬物などの日本食に多く含まれています。塩分摂取量は、1日あたり6g以下に抑えることが望ましいです。

ピロリ菌への持続的な感染

ピロリ菌とは、胃の粘膜に住み着く細菌であり、約半数の日本人が感染していると言われています。

ピロリ菌は、胃酸を中和するためにアンモニアを作り出しますが、これが胃の粘膜を傷つけたり、発ガン物質を作り出したりすることで、胃がんの発生に関係しています。

ピロリ菌の感染は、抗生物質などの薬で除菌することができます。

喫煙習慣

喫煙は、胃がんだけでなく、肺がんや喉頭がんなどの多くのがんのリスクを高めることが知られています。

喫煙によって、発ガン物質が体内に取り込まれたり、タバコに含まれる有害な化学物質が胃の粘膜を傷つけたりすることで、胃がんのリスクを高めます。

胃がん全体のうち、約2割が喫煙に起因するものだと言われています。喫煙はできるだけ早くやめることが望ましいです。

遺伝的な素因がある

胃がんは遺伝性のものもあります。特に、若年性胃がんや遺伝性非ポリポーシス性大腸がん(HNPCC)という病気は、家族内で発症することが多いです。

既往歴

既往歴とは、過去に罹患した病気や手術などの医療的な経歴のことです。既往歴は胃がんのリスクに影響を与える可能性があります。例えば、以下のような既往歴がある場合、胃がんになりやすいと言われています。

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往

胃粘膜に炎症や潰瘍が長期間続くことで、粘膜の再生能力が低下し、がん化しやすくなります。

また、胃炎や胃潰瘍がピロリ菌によって胃酸に対する防衛機能が損なわれ、胃炎や潰瘍を引き起こしている可能性もあります。

ピロリ菌に感染していることで慢性胃炎となり炎症を繰り返していると、胃の粘膜が傷ついて薄くなり萎縮性胃炎となります。萎縮性胃炎は胃がんの発生母地となり、萎縮性胃炎が進むとがん細胞に変化する可能性が高まります。

胃を一部切除した既往

残った胃に胆汁や膵液などのアルカリ性分泌物が逆流しやすくなり、粘膜に刺激を与えます。また、切除した部分と残った部分のつなぎ目にもがん化しやすい組織ができます。

アルコールを飲む

アルコールは胃の粘膜に刺激を与えて胃炎を引き起こします。

また、喫煙習慣がある方はより注意する必要があります。アルコールはタバコとの相乗効果で胃がんのリスクを高めるからです。

胃内視鏡検査ができる当クリニックの特徴

胃内視鏡検査は、胃がんの早期発見に欠かせない検査ですが、多くの方が苦痛や不安を感じることも事実です。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、患者様に安心して検査を受けていただけるように、以下のような特徴を持つ胃内視鏡検査を行っております。

経験豊富な内視鏡専門医が担当

当クリニックでは、グループ所属の経験豊富な内視鏡専門医が診療・検査を担当しております。

2024年度の内視鏡検査実績数は、グループで年間28,639件行いました。

検査内訳は以下の通りです。

胃カメラ大腸カメラポリペクトミー
16,053件(56%)12,586件(44%)4,755件

このように当院は「内視鏡実績が豊富な内視鏡専門医」が、検査を担当しておりますので、内視鏡検査に対して不安を持つ方も安心してご来院ください。

苦痛を最小限にする胃カメラ検査

当院では、静脈に入れた点滴の針から、血管内に麻酔剤(鎮静剤)を注入し、ウトウト眠った状態で、苦痛を最小限にした胃カメラ検査を受けることができます。

また、経験豊富な内視鏡専門医が検査を行うため、痛みや不快感を感じることなく、安心して受けることができます。

最新の内視鏡システムを導入

当クリニックでは、内視鏡機器で世界をリードしてきたオリンパス社の内視鏡システム「EVIS X1」を用いることによって、短時間で精度の高い検査を可能にしています。

特殊光や拡大、画像処理、デジタルハイビジョンなど、専門医の高度なスキルを生かせる最新モデルを早期に導入したことで微細な病変の発見が可能になり、患者様への負担を減らすことにもつながっています。

完備されたリカバリースペース

当院では検査後にリラックスしてお休みいただけるようリカバリールームをご用意しています。

静脈麻酔を用いた検査では、検査後30分~1時間程度、リカバリールームでお休みいただきます。

検査後無理して歩く必要はなく、寝たままの状態でリカバリールームに移動して、そのままお休みいただけます。

また、検査をした医師が検査結果をご説明し、今後の治療方針などについても丁寧にお話しします。

40歳を過ぎたら、胃や大腸のがん検診を定期的に

40歳から受けよう胃・大腸内視鏡検査

胃内視鏡検査ができる当クリニックのアクセス

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックは、北千住駅から徒歩すぐという好立地にあります。

北千住駅は、JR常磐線・東京メトロ日比谷線・千代田線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレスなど複数路線が乗り入れており、都心や埼玉・千葉方面からのアクセスも便利です。

そのため、足立区をはじめ東京23区・近郊エリアからの患者様にも多くご来院いただいています。

チェックリストで気になる症状があった方は

胃カメラを受けるべき症状のチェックリストで該当する症状があった方は、ぜひ東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックへお越しください。

胃がんは、発見が遅れると内視鏡下で治療を行えなくなります。

治療が困難になると生活の質(QOL)を下げ、他の臓器に転移して命を脅かすこともある病気です。

そのため、定期的な検診がとても大切となります。

特に、胃内視鏡検査は、胃がんの診断に最も有効な方法であり、早期発見につながります。

定期的な健康診断を受け、早期発見・早期治療につなげましょう。

当クリニックでは、経験豊富な医師が最新の設備を使用し、患者様に安心して検査を受けていただけるように努めております。

胃の不調や不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約はWEBから24時間受け付けています。

お電話でのご予約はこちら

土日も検査・診療に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

※この記事は2023年6月8日に公開され、2025年7月20日に更新されました。

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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