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内視鏡的大腸ポリープ切除術(大腸ポリペクトミー)の費用は?

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こんにちは、尚視会理事長・消化器内科医の原田です。

 

今回は大腸ポリペクトミーの費用について説明したいと思います。支払いの自己負担率は加入している保険により異なっており、1割負担・2割負担・3割負担となっています。とりあえずは、全ての合計である10割を基準に費用を説明します。そして、最後に各負担率での支払金額を説明したいと思います。

 

*保険診療ですので、自費診療(人間ドック)を除いて日本全国どの医療機関で検査を受けても同様の費用となります。ただし使用する薬剤によっては費用が一部変動することもあります。

大腸ポリペクトミーは大腸ポリープを切除するという行為のことをいいます。当院では、この大腸ポリペクトミーを日帰り手術として行っています。診療報酬で大腸ポリペクトミーは、5,000点となっています。診療報酬は、1点が10円ですので50,000円が大腸ポリペクトミーの料金となりますが、その他検査に付随してくるものがあります。診察料や薬剤、病理検査料、そして加算と言われるものです。

 

まず診察料についてお話します。診察のために最初は、初診料がかかります。初診料は、288点ですので2,880円かかります。診察時に採血検査が必要な方には、採血をします。健診などですでに採血をしている方には必要ありませんが、感染症の有無(B型肝炎やC型肝炎、梅毒)や凝固機能(ポリープを採るために必要な採血項目です)、必要最低限の採血項目を採ることがあります。採血料は、おおよそ422点~858点ほどとなっていますので4,220円~8,580円となります。

 

治療の当日は、再診料がかかります。再診料は73点となっていますので730円かかります。WEB予約や電話予約で内視鏡検査を予約することで来院当日に検査を行う場合には、再診料の730円はかかりませんので時間的にもコスト的にもお得となります(ただし3割負担でも約220円ですので、検査前にクリニックの雰囲気や働いている医師・スタッフを知りたいということであれば必要なコストと考えてもいいかもしれません。医療経済的にはこの再診料が省かれていくのが好ましいとは思います。)。

 

大腸内視鏡検査時には、様々な薬剤を使用します。細かくなりますが一つ一つコストがかかっています。検査時の大腸内の泡を抑えるガスコンや下剤を飲む際の吐き気止めのプリンペラン錠などがありますが、10点程度ですので100円となります。下剤は、何種類かあります。下剤の種類によって料金が異なります。当クリニックでよく使用されているモビプレップは1,958円となりやや高めです。ニフレック920円、マグコロールP 770円、ビジクリア 2,720円、ピコプレップ 2,020円となっています。

 

モビプレップは当日のみ飲むだけでOKです。一方モビプレップ以外は、前日にラキソベロンなどの下剤を服用する必要がありますので、ラキソベロン液などの費用が掛かります。それらを合計するとさほど費用は変わらないかもしれません。各下剤飲み方や味が違いますので下剤の種類を選択できると良いかもしれません(当院では最初に受診していただければ下剤を選択することは可能です)。ただし検査当日のみ下剤を内服するということであればモビプレップになります。

 

検査の前日はなるべく消化の良い柔らかい食べ物を摂ることで検査当日の下剤の効きがスムーズになります。当クリニックでは、江崎グリコさんの「エニマクリン®eコロン」という検査食を購入することができます。検査食は朝・昼・夕と3食入っているので前日の食事についてあれこれ考える必要がありませんので楽です。こちらは1セット1,200円(税込み)となっています。WEB予約で当日に検査に来られる方はクリニックまで来ていただけないと購入できませんが、当クリニックではホームページのBASE(オンラインショップ)から購入することができます。ゆうパックでの郵送となりますので配達まで数日および送料が750円ほどかかります。

 

内視鏡検査の際に静脈麻酔を使用した場合には、麻酔剤の費用としては60円~540円程度かかります。自己負担率はその1~3割ですので静脈麻酔自体はさほど高くはありません。

 

大腸内視鏡検査時に最新の内視鏡機材で行う場合には、IEE(画像強調内視鏡; image enhancement endoscopy)といって特殊な画像処理を行い病変を発見しやすくする方法があります。オリンパス社のNBI(narrow band imaging)やフジフィルム社のFICE(flexible spectral imaging color enhancement)などがこれにあたります。内視鏡のスコープにズーム機能(拡大内視鏡)がついている場合に、IEEを使用した場合には狭帯域光強調加算として200点である2000円がかかりますが、大腸ポリープ切除では、この狭帯域光強調加算は請求できません。かといってIEEを使用しないということはありません。むしろポリープを切除する前にがん成分がポリープに混在していないかどうか確認してから切除を行います。がん成分が混在している場合には慎重な切除が必要となります。

 

実際にポリープを取る際には、スネア―という処置具を使用してポリープを切除します。ポリープが平べったいものの場合には生理食塩水やヒアルロン酸といった液体を局注針といった処置具で浮かせて切除することがあります。またポリープを切除した後に出血した場合などにはクリップという処置具で血管を閉じる必要があります。これらの処置具などは直接患者さんに費用が発生することはありません。一部は保険への請求となり一部は医療施設が負担するものとなっています。これらの購入費用には消費税がかかりますが、診療報酬では消費税を請求することができません。そのため少しでも安い処置具を仕入れたいとは考えますが、安全性を担保するためには高いものでも使わざるを得ないこともあります。

 

大腸ポリープの観察時には、インジゴカルミンという青い液体を散布することがあります。この青い液体をポリープに散布することで、ポリープの形状や範囲などが明瞭になることがあります。このインジゴカルミンを使用した場合には粘膜点墨法加算として60点かかりますので600円となります。

 

切除されたポリープは、病理検査といって顕微鏡を使用して病理医に腫瘍などの判断を行ってもらいます。顕微鏡で診断してもらうためにはプレパラート(病理組織標本)を作成してもらう必要があります。このプレパラートを作成するのには様々な機材・試薬そして人の手がかかり最後に病理医に診断してもらう必要があります。ポリープの病理診断として、病理組織顕微鏡検査(T-M)として1,010点、病理診断料として150点かかります。今回は1臓器から大腸ポリープを切除した場合として計算すると、合計1,160点で11,600円かかります。病理検査をした場合は、病理検査結果を聞きにくる必要があるため再度診察が必要となります。その際には再診料として73点である730円がかかります。

 

以上から内訳した費用を合計して実際にどの程度かかるのかを説明します。今回は初診で当日に大腸ポリープ切除をした場合ですべてを含んだもので計算したいと思います。大腸ポリープを切除する場合には、採血検査は必須となります。検査食の費用は含んでいません。

 

採血検査有りの場合で 7,460点(74,600円)(切除したポリープの臓器の数により費用が変わることがあります)

 

自己負担の費用は

1割負担 7,460円

2割負担 14,920円

3割負担 22,380円

となります。

 

*この他にも薬を処方したり他の検査を追加で行った場合などには費用が変わることがあります。

 

 以上が大腸ポリペクトミーの料金についてでした。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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