血便の原因はストレス?病気?原因や検査方法を専門医が解説

「最近血便が出たけど、ストレスが溜まっているせいかしら・・・」
「血便が出るとどのような病気の可能性があるの?」

このような疑問をおもちではありませんか?血便が出ると「何か大きい病気ではないか」と心配になる方がほとんどでしょう。ストレスを日々感じている方であれば、なおさら体に何か起こったのではないかと不安になるかと思います。

血便が起こる原因は一つではありません。さまざまな原因によって引き起こされるものです。今回は、ストレスで血便になるのか、血便になったときはどのような病気が考えられるのかなどについて詳しく紹介します。本記事を読むことで、ストレスと血便の関係について理解を深めていただけたらと思います。

1章、ストレスで血便が出ることはある?

「ストレスで血便が出た」という声をときどき聞くことがありますが、実はストレスと血便に直接的な関係はありません。どんなにストレスが溜まる生活を続けていても、ストレスが血便を直接引き起こすことはないのです。

腹痛

ストレスが溜まったタイミングと血便が出たタイミングがたまたま重なっただけだと考えるのが一般的でしょう。ストレスが血便を引き起こすことがないとはいえ、さまざまな病気の原因となることは間違いありません。

ストレスが関連しているご病気には、少し挙げるだけでも気管支喘息や過換気症候群、高血圧症や糖尿病、円形脱毛症など数多くのご病気があります。血便の直接の原因にならないからといって、侮ることはできません。

2章、ストレスと密接な関係があるのは過敏性腸症候群

ストレスが血便を直接引き起こすことはありません。しかし、間接的に血便を疑う原因となることがあります。その大きな要因となるのが過敏性腸症候群です。

2-1、過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは、腸が刺激に対して過敏になることにより、下痢や便秘などの異常を来す疾患です。検査を行っても大腸そのものに異常が見つかることはありません。

しかし、下痢や便秘など明らかな異常が患者さんの体に起こります。ずっと下痢が続く方、便秘が続く方もいれば下痢と便秘を繰り返したり、ガスが溜まりやすくなったりする方もいたりと、症状の出かたはさまざまです。

過敏性腸症候群が起こる原因としては、ストレスや暴飲暴食、過度の飲酒や不規則な生活などがあります。薬で症状を抑えることができますが、時に精神的な面からのケアも必要です。

2-2、過敏性腸症候群で出血をする理由

実は、過敏性腸症候群でおしりから出血をすることがあります。過敏性腸症候群はストレスで発症することがあるので、ストレスが間接的に出血を引き起こすことがあると言えるでしょう。

過敏性腸症候群で出血をするのは、痔を発症してしまうことがあるためです。下痢をしやすい方は、排便回数が増えることで切れ痔に、便秘をしやすい方はいきむ回数や時間が増えることで、いぼ痔のリスクが上がります。

肛門に痛みがあり、出血している方は痔の可能性が高いと考えられるでしょう。ただし、出血の原因が必ずしも痔とは限りませんので、血便がある方はその他の重大なご病気が隠されている可能性があります。早めに医療機関を受診して検査をする必要があります。

過敏性腸症候群が疑われる場合にでも大腸の検査である大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてその他のご病気を否定することが大事です。

当クリニックでは24時間WEBにて大腸内視鏡検査の予約を承っています。

2-3、過敏性腸症候群を予防する方法

過敏性腸症候群はある程度、予防ができる疾患です。コーヒーやアルコール、香辛料など腸に刺激を与えやすいものは摂取を控えましょう。また、炭水化物や脂質が多い食事もできるだけ摂りすぎないようにします。

人によっては、小腸で分解や吸収が行われにくい糖類の影響でお腹の調子が悪くなることもあるので注意しましょう。

とくに下痢をしやすい方は低FODMAP食を心がけるのがおすすめです。FODMAPとは、オリゴ糖や二糖類、単糖類や糖アルコールなど小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質を意味します。高FODMAPに該当する小麦粉やさつまいも、大豆やりんごなどを避ける低FODMAP食を意識することで、お腹を健康にできるのです。

FODMAPについては、「なぜFODMAPは、腸の健康を左右するのか?知っておくべき重要なこと」で詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

このほか、ストレスを溜めないようにも意識しましょう。過敏性腸症候群にストレスが大きく関係している場合には、心理療法が有効なこともあります。自分流で良いので、リラクゼーションを行うのも効果的です。趣味の時間を作ったり睡眠を十分に取ったりして、心身ともにしっかり休めるようにしましょう。

3章、血便が出る可能性がある病気

血便とは、便に血が混じった状態の便のことです。目で見てすぐに分かる血便もあれば、検査をしないと分からないものもあります。血便が出る病気として代表的なのは、次の4つです。

3-1、痔からの鮮血便

切れ痔やいぼ痔になると、出血するため血便になることがあります。痔からの出血は、肛門に近い部位での出血であることがほとんどのため鮮やかな血の色である鮮血便となります。

切れ痔は肛門付近の皮膚が切れた状態のことです。裂け痔とも呼ばれており、下痢を繰り返したり固い便が通過したりすることで発症します。切れ痔の場合、便が通過するときに傷が開くことで強い痛みを伴うことが多いです。

男性よりも女性のほうが患者数は多いと言われています。いぼ痔は、いぼ状に腫れたものが肛門にできるものです。肛門の内側にできるものを内痔核、外側にできるものを外痔核と呼びます。排便時のいきみや便秘などでできやすく、表面が傷ついたり圧力がかかったりすると出血することがあります。

3-2、潰瘍性大腸炎で見られる粘血便

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に潰瘍やびらんができる疾患のことです。大腸に炎症が起こるため、便に血が混じることがあります。指定難病に定められており、潰瘍性大腸炎が起こる原因についてはまだよく分かっていません。

一説では免疫の異常が関係しているのではと言われています。激しい下痢や腹痛とともに血便が見られることもあり、つらい症状に悩まされている方も少なくありません。潰瘍性大腸炎では、粘液に血が混ざった粘血便が特徴的です。

潰瘍性大腸炎を完全に治すことは難しいですが、治療をしっかり行うことで症状が治まっている寛解期を維持できます。

3-3、大きいサイズで出血する大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸にポリープができている状態のことです。皮膚や粘膜などの表面から突出した球状の腫瘤のことをポリープと呼んでいます。

大腸ポリープが便の通り道にできると、便が通過するときにこすれて出血を起こし血便が出ることがあるのです。目で見て分からないほどの出血のこともあり、検査で発見されるケースもあります。

ただし、大腸ポリープは無症状のことが多いものです。固くなった便が通過しない場所にできたり小さいポリープだったりする場合は、血便の症状が出ることはありません。

3-4、進行すると血便が見られる大腸がん

大腸がんとは、名前の通り大腸にできるがんのことです。大腸がんは結腸がんと直腸がんにさらに分かれます。初期の段階ではほとんど症状がありません。進行すると血便が起こることがあります。

血便のほかに、便が細くなったり腹痛や下痢、便秘などもあったりする場合は大腸がんを疑った検査が行われることが多いでしょう。

4章、血便の主な種類

血便とひとくちに言っても、実は種類があります。どのような血便が出たのかが診断の判断材料となることもあるため、血便の様子を説明できるようにしたり写真を撮っておくと安心です。

ちなみに便全体が黒っぽく見えるタール便も血液が混じったものですが、こちらは血便ではなく下血と言います。

4-1、鮮血便

サラサラとした血が便に混ざった状態の血便です。肛門や直腸など、お尻に近いところから出血した場合は鮮血便となります。

真っ赤な血を含んだ便となるため、驚いてしまうかもしれません。痔が原因のことも多いですが、大腸がんではないかしっかり検査を行うことが大切です。

4-2、粘血便

ベタベタとした血液が混じった状態の便を粘血便といいます。血液に粘液が混じることでベタベタとした状態になるのです。

粘液は腸の粘膜から分泌されているものですが、何らかの原因で分泌量が多くなり、さらに腸のどこかで出血した血液が混じることで粘血便となります。潰瘍性大腸炎のほか、感染性の大腸炎や食生活の乱れなどが原因で起こる可能性があります。

5章、血便が出たらどうしたらいい?

血便が出たら、まず消化器内科を受診し、出血の原因を検査してもらう必要があります。痔が疑われる場合は肛門科でも構いません。しかし、大腸から出血しているのに痔と誤診されるケースもありますので注意が必要です。

血便が出ている場合、通常は大腸内視鏡検査を行う必要があります。出血の有無を確かめる場合には便潜血検査を行うこともありますが、あまり意味がないため最近では行われません。便潜血検査は、健診などで大腸がんの拾い上げを行うための検査として現在では行われている検査の一つです。

5-1、大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)

大腸内視鏡検査では、肛門から内視鏡スコープを挿入することで大腸粘膜の状態を調べる検査です。腸の中を実際に見ていくため、検査日までに腸を空っぽにしておく必要があります。当日に下剤を服用して大腸内をきれいにしてから検査を行います。血便の原因が何かを検査を通して調べます。

大腸内視鏡検査については、「マンガでわかる!大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」をぜひご参考にしてください。

5-2、便潜血検査

便潜血検査は、便に血液が混じっていないかを調べる検査です。1日もしくは2日分の便をそれぞれ専用のスティックで採取し、提出するだけで便に血液が混じっているかどうかを検査できます。2日に分けて採取したほうが精度の高い検査結果が出るため、こちらのほうが現在は主流です。

便潜血検査では、検査の時に出血をしていない場合には意味がありません。そのため血便が見られた場合に便潜血検査を行ってもあまり意味がありません。血便が見られた場合には、基本的には大腸内視鏡検査を行うことがゴールドスタンダードとなっています。

6章、苦痛が少ない大腸カメラ検査なら当院へ

「大腸カメラは痛い」「苦痛を伴うもの」だというイメージがあり、できれば検査を受けたくないと感じている方もいるでしょう。当法人の「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」「秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」では、そのような方でも安心して検査を受けていただけるような環境を整えています。

6-1、内視鏡専門医が担当

当院では、すべての大腸カメラを内視鏡専門医が行っています。大腸カメラの経験が豊富な医師が担当するため、精度の高い検査を短時間で行えることが特徴です。最新の機器を導入していることもあり、苦痛や不快感も大幅に軽減されています。

6-2、鎮静剤(静脈麻酔)を使用

できるだけ少ない苦痛で大腸カメラを受けていただくために、当院では鎮静剤を使用しています。眠った状態で大腸カメラを受けられるため、体に余計な力が入らず楽に検査を受けることが可能です。

6-3、院内で下剤を飲むことが可能

大腸カメラの前処置として、下剤を飲む必要があります。自宅で飲むのが不安な方は、院内で下剤を飲むことも可能です。看護師が下剤の管理をしてくれるため、安心して服用できるのがメリットとなります。

まとめ

ストレスが直接の原因となって血便が出ることはありません。しかしストレスによって過敏性腸症候群を発症し、下痢や便秘になると痔になって血便が出ることがあります。

血便が出る疾患としては、痔のほかに潰瘍性大腸炎や大腸がんなどが代表的です。血便が出たら原因を確かめるためにも、なるべく早めに消化器内科を受診して検査を受けるようにしましょう。

当クリニックでは24時間WEBにて大腸内視鏡検査の予約を承っています。下記より予約が可能です。

 

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