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内視鏡検査で病気の早期発見を
内視鏡検査は、カメラを内蔵した細いスコープを口や鼻、または肛門から体内に挿入し、食道や胃、大腸などの臓器を直接観察する検査です。
日本人に多いがんの早期発見にもつながる重要な検査で、症状が出る前の段階でも病変を捉えることができます。
近年は鎮静剤の使用により、痛みや不快感を感じずに受けられる無痛内視鏡も普及しています。
この記事では、内視鏡検査でわかる病気や受けるメリット、検査の流れなどを詳しく解説します。人生100年時代を安心して過ごすためにも、自分の身体と向き合うきっかけにしてみてください。
「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」では、鎮静剤を使った無痛内視鏡検査を提供しており、95%以上の方が「全く痛みを感じなかった」とお答えくださっています。
東京で内視鏡検査を検討中の方は、ぜひ当院をご利用ください。
内視鏡とはどんな検査?
内視鏡とは、先端に小型カメラがついたスコープを体内に挿入して、消化器などの臓器を直接観察する検査機器です。
内視鏡検査を行うことで、目視ではわからない消化器の異常を早期に発見でき、必要があればポリープなどの病変もその場で切除できます。
以下のような2種類の検査方法があります。
- 胃内視鏡検査(胃カメラ)
- 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査は、口や鼻から細いスコープを挿入し、胃・食道・十二指腸の内部を観察する検査です。一般的に「胃カメラ」と呼ばれ、多くの方にとって馴染みがある検査方法です。
胃がんや食道がん、胃潰瘍などの早期発見に効果的で、鎮静剤を用いることで痛みを感じることなく検査を受けられます。
スコープの挿入経路(口か鼻)や鎮静剤の有無は医療機関によって異なるため、事前に確認すると安心です。
「胃カメラってどんな検査?」「痛い?」「費用は?」など、はじめての方にもわかりやすくマンガで解説しています。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査では、肛門から専用のスコープを挿入し、大腸全体を直接観察します。ポリープや大腸がんの早期発見・治療に有効な検査です。
胃カメラと同様に、カメラによる観察だけでなく、その場でポリープの切除や止血処置が可能です。
腹部の張りや痛みが出やすいため、痛みに弱い方は鎮静剤の使用をおすすめします。
大腸カメラの検査内容をわかりやすくマンガで解説しています。
内視鏡検査で発見できる病気
内視鏡検査では、消化器の各部位に潜むさまざまな病気を発見することができます。主な対象部位は以下の3つです。
- 食道
- 胃・十二指腸
- 大腸
それぞれの部位で見つかる代表的な病気についてご紹介します。
食道で見つかる病気
食道では以下のような病気が内視鏡検査で発見されます。
- 食道がん
- 逆流性食道炎
- 食道静脈瘤
特に食道がんは粘膜が薄いため転移しやすく、早期発見が重要です。また、現代人に増えている逆流性食道炎や、命に関わる食道静脈瘤も発見できます。
胃・十二指腸で見つかる病気
内視鏡で発見できる胃・十二指腸の主な病気は以下の通りです。
- 胃がん
- 十二指腸がん
- 慢性胃炎
- 急性胃炎
- 胃腺腫
- 胃ポリープ
- ピロリ菌感染
胃がんや十二指腸がんはもちろん、慢性的な胃の不調や炎症、ピロリ菌の有無なども確認可能です。
「何歳から胃カメラを受けるべき?」という疑問をお持ちの方は、こちらの記事も参考になります。
大腸で見つかる病気
大腸では以下のような病気が内視鏡検査で発見されます。
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- クローン病
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸憩室
死亡率の高い大腸がんはもちろん、炎症性腸疾患やポリープ、腸の突出である憩室なども見つけることができます。
腹痛や便通異常が長引いている方は、過敏性腸症候群や炎症性疾患の可能性があるため、早めの検査が大切です。
内視鏡検査のメリット
内視鏡検査には、次の2つの大きなメリットがあります。
- 病気の早期発見
- 病気の治療
病気の早期発見
最も重要なメリットは、症状が出る前の病気を見つけられる点です。カメラで臓器の内側を直接観察するため、精度の高い診断が可能です。
また、組織の一部を採取する「病理検査」により、詳細な診断も行えます。
病気の治療
内視鏡検査では、診断だけでなくその場でポリープを切除したり、出血を止めたりといった処置が可能です。
開腹手術の必要がないため、身体への負担を最小限に抑えることができます。
内視鏡検査を受け始めるタイミング
がんの発症リスクが上がるのは60代以降と言われていますが、早期にリスクを下げるには40〜50代から検査を始めるのが理想です。
特に、胃がん・大腸がんは初期に症状が出ないことが多く、検査を後回しにすると手遅れになるリスクもあります。
自分や家族の健康のためにも、定期的な内視鏡検査をおすすめします。
こんな症状は内視鏡検査が必要
症状があるということは、すでに病気が進行しているサインかもしれません。
次のような症状がある方は、早めの検査をおすすめします。
便通異常(下痢・便秘)
慢性的な下痢や便秘は、食生活やストレスだけでなく、胃腸の病気が原因の場合もあります。
便が硬い・残便感がある・お腹が張るなどの症状も便秘の一種です。
血便・粘液便
血便や粘液便がある場合は、内視鏡による精密検査が必要です。特に黒い便は消化管出血の可能性があるため、早急に受診を。
長引く腹痛
食べ過ぎやストレスでも腹痛は起こりますが、長く続く場合は腫瘍や炎症が隠れていることも。
盲腸(虫垂炎)や腸炎と区別がつきにくいため、判断が難しいときは内視鏡検査が有効です。
内視鏡の受け方
内視鏡検査は、「痛そう」「苦しそう」といった不安を感じる方も多いですが、検査の流れを知ることで安心して受けることができます。
ここでは、胃カメラと大腸カメラ、それぞれの検査手順を紹介します。
胃内視鏡検査(胃カメラ)の流れ
- 前日の夕食は21時までに済ませる
- 当日の朝は絶食(少量の水分のみ可)
- 病院で問診・診察を受ける
- 胃の中を洗浄する薬を飲む
- のどにスプレーまたはゼリー状の麻酔をする
- 希望に応じて鎮静剤を使用
- スコープを口または鼻から挿入し検査開始
- 検査時間は約10分程度
- 検査後に30分ほど休憩
- 医師から検査結果の説明を受けて帰宅
検査当日は自動車の運転ができないため、公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ
- 前日は消化の良い食事を17〜20時までに摂取
- 当日の朝は絶食
- 病院または自宅で下剤を内服して腸内を洗浄
- 鎮静剤を使用する場合は検査前に投与
- 肛門からスコープを挿入し検査開始
- 検査時間は約15分(ポリープ切除時は延長)
- 検査後に30分程度休憩
- 医師から検査結果の説明を受けて帰宅
大腸検査では下剤の内服が必要になるため、事前準備に時間がかかる点に注意しましょう。
内視鏡に関するQ&A
内視鏡にかかる時間はどれくらい?
検査そのものは10〜15分程度ですが、前処置や休憩、医師の説明を含めると全体では2〜4時間程度かかることが多いです。
特に大腸カメラは下剤の内服が必要なため、院内滞在時間が長くなります。
内視鏡検査の費用は?
内視鏡検査の費用は、検査内容や処置の有無、保険の自己負担割合によって異なります。以下は自己負担3割の方の概算です(1割負担の方は、おおよそ1/3の金額が目安です)。
検査内容 | 内視鏡検査 | 病理検査 | ポリープ切除 |
---|---|---|---|
胃内視鏡検査(胃カメラ) | 約5,000円 | 別途加算 | – |
大腸内視鏡検査(大腸カメラ) | 約5,500円 | 別途加算 | 20,000~30,000円 |
※ 上記は保険診療3割負担時の概算費用です。
※ 診察料・採血検査・薬剤使用料などが加わる場合があります。
※ 生検(病理組織検査)を行った場合には追加費用がかかります。
※ 静脈麻酔を使用しても、追加料金は不要です。
また、鎮静剤を使った無痛検査も数百円の自己負担で利用可能です。
内視鏡は痛い?
個人差がありますが、鎮静剤を使用することでほとんどの方が「楽だった」と回答されています。
胃カメラではのどの反射や違和感、大腸カメラではガスによる張りがある場合がありますが、鎮静下であればほぼ感じません。
当院で内視鏡検査を受けるメリット
次世代内視鏡システム「EVIS X1」を都内で初導入
当院は、最先端の画像処理を可能にするオリンパス社製「EVIS X1」システムを東京都内でいち早く導入。
より短時間で精度の高い診断が可能になり、患者様の負担も大幅に軽減されます。
無痛内視鏡検査(鎮静剤使用)に対応
当院の内視鏡検査は鎮静剤を用いた「無痛検査」が可能です。
「痛くなかった」「寝ている間に終わった」と多くの方にご好評をいただいています。
土日も検査・診察対応
平日はお忙しい方も安心。当院では土曜・日曜も内視鏡専門医が検査・診察を実施しています。
WEB・LINE・電話で24時間いつでもご予約いただけます。
まとめ
内視鏡検査は、症状が出る前のがんやポリープを発見できる重要な検査です。
胃がん・大腸がんは、早期発見できれば治療の選択肢が広がり、完治も目指せます。
40代を過ぎたら、症状がなくても定期的な検査をおすすめします。
また、お腹の痛み・便の異常・黒い便・血便などの症状がある場合は、早めに医療機関で検査を受けましょう。
内視鏡検査をご希望の方へ
東京・足立区で内視鏡検査をご検討中の方は、「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」へお気軽にご相談ください。
- EVIS X1を使用した高精度な検査が可能
- 鎮静剤を使用した無痛内視鏡に対応
- 土曜・日曜も専門医が診察・検査を実施
- 24時間WEB・LINEから予約可能
当院では、ポリープ切除後の合併症にも対応できる体制を整えており、万が一の際も安心です。
※この記事は2023年5月25日に公開され、2025年5月25日に更新されました。
施設紹介
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>
ホームページ https://www.senju-ge.jp/
電話番号 03-3882-7149
住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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