おならが硫黄臭い原因は?大腸がんの可能性もある?

「最近おならが硫黄臭い…原因は?」
「大腸がんの可能性があるって聞いたけど本当?」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?

おならが臭くなる原因として、腸内細菌のバランスの乱れや食生活、ストレスなどにより一時的に臭いがきつくなることはよくあります。しかし、硫黄臭いおならが長期間続く場合は注意が必要です。必ずしも病気ということではありませんが、もしかすると大腸がんなど腸の病気を疑うケースもあります。

本記事では、硫黄臭いおならが出る原因や改善方法、大腸がんの可能性について詳しく解説します。大腸がんの疑いがある場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。

最後までお読みいただき、ご自身の症状の確認をしてみましょう。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、静脈麻酔を使用した大腸内視鏡検査を行っており、95%以上の患者様に「全く痛くなかった」と評価をいただいています。

内視鏡による検査・治療・手術の経験が豊富な内視鏡専門医がすべての大腸内視鏡検査を行っていますので、安心してお越しください。

当クリニックは、北千住駅から徒歩2分の駅近で通いやすい立地にあり、平日時間がとれない方のために土曜日・日曜日も診療と検査に対応しています。

 

おならが硫黄臭いのは大腸がんの可能性あり?

おならは食べたものや腸内環境の影響により、一時的に臭いがきつくなることはよくあります。しかし、臭いおならが長期間続く場合は、もしかしたら大腸がんの症状である可能性もあります。

一概に大腸がんとは断定できない

おならが硫黄臭いだけであれば、一概に大腸がんとは断定できません。ただし、慢性胃炎・過敏性腸症候群・大腸がんなどの病気を疑うときもあります。

これらの病気は、胃や腸が弱まったり、腸が細くなり便秘になることによっておならがよくでるようになるからです。

1週間以上続く場合は要注意

一時的におならのにおいが硫黄臭い場合は、食べ物や体調が影響していることが多いためそれほど心配ありません。

しかし、おならのにおいの異常が1週間以上続く場合は注意が必要です。腸内に炎症や腫瘍などがあると、硫黄臭い以外にも下記の特徴がみられるケースがあります。

  • いつもより臭いがきつい
  • 腐っているような腐敗臭がする

おならのにおいの異常が長引いている場合は、腸の病気の可能性があるためなるべく早く医療機関を受診することをおすすめします。

 

大腸がんの初期症状

大腸がんは、早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。ある程度進行すると下記のような症状が現れることがあります。今までは問題なかったのに最近このような症状が出てきた、あるいは繰り返しているときは危険なサインである可能性が高いため、早めに消化器内科を受診してください。

  • 血便
  • 便秘と下痢の繰り返し
  • 便が残る感じ
  • 便が細い
  • 腹痛
  • 腹部の張り
  • 貧血
  • 原因不明の体重減少

生活スタイルは変わっておらず食べ物もさほど変化がないのに、普通の便から便秘になった、下痢になった、あるいは便が柔らかくなったり細くなってしまった。このような便の急な性状変化は大腸がんを疑うサインでもあります。

 

おならがくさい原因は?

おならの成分の99%近くは、酸素や窒素、二酸化炭素、水素、メタンなど無臭のガスでできています。硫化水素やアンモニアなどの臭いガスは、残りのたった1%の成分しかありません。

主に腸内細菌によって食べ物が分解される際に発生するガスにより、硫黄のような臭いになっていることがあります。おならがくさくなる原因を紹介します。

便秘

女性に多いといわれる便秘ですが、おならの原因の多くはこの便秘であるといわれています。腸内環境が悪く便秘になると、排出されない便とガスが腸内で悪玉菌を増加させてしまう要因となります。すると、たまったガスを外に出すためにおならの回数が増え、長期間腸に停滞したガスは発酵が進み、においのあるガスが発生しやすくなってしまうのです。

不規則な生活

不規則な生活は、自律神経が乱れる原因になってしまいます。腸の機能が低下しておならが出やすくなるため、規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠時間の確保が必要です。

添加物・肉類などの摂取

硫黄臭いおならが出る原因の多くは、食べ物や腸内環境によるものです。肉や卵、魚など動物性たんぱく質を多く含む食品を食べすぎると消化しきれず、消化されなかったたんぱく質は悪玉菌によって分解されます。

多量の動物性たんぱく質が小腸で十分に消化・分解しきれないまま大腸に送られると、大腸で発酵し、アンモニアやインドール、スカトールという成分を発生させます。これらの成分は少量でも強い臭いを発するため、おならがくさくなる原因となります。

ストレス

ストレスが溜まると、おならが出やすくなったり臭くなったりすることがあります。腸は脳の次に神経細胞が集まっている場所で、小腸と大腸合わせて約1億個もの神経細胞があります。そのため、ストレスなどで胃腸のはたらきをコントロールしている自律神経のバランスが崩れてしまうと、それにともなって胃腸の蠕動運動もはたらきがにぶくなり、食物がうまく消化できずにガスがたまっていきます。

また、おならが出るのは避けたいと我慢をしてしまうと、よりストレスが蓄積しさらにガスがたまるという悪循環に陥ります。

病気(大腸がんなど)

おならが硫黄臭い状態が長く続いている場合には、病気の影響も考えられます。大腸がん、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの腸に炎症を起こす病気は、おならの回数やにおいに変化が生じます。

腸内細菌の乱れが関連する疾患として最も重要といえるのが大腸がんです。ビフィズス菌などの善玉菌は腸内を酸性に保つことで、ウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑え、発がん性のある腐敗産物ができづらくする働きをしています。

しかし、肉類や魚、卵などの過剰な摂取が続くと悪玉菌のほうが多くなり、さまざまな疾患を引き起こす原因となります。

国立がん研究センターが公表している約8万人を対象に調査したデータによると、赤肉の摂取量が多いグループでは女性の結腸がんのリスクが上がり、肉類全体の摂取量が多いグループでは男性の結腸がんのリスクが上がっていることがわかりました。

近年、日本では食事の欧米化などから、大腸がんの罹患率は増加傾向にあります。悪玉菌が増加し、おならが臭い状態は大腸がんのリスクを高めている可能性があります。また、大腸がんが発症した後には、便秘症状が出ることがあります。そうなると食物が大腸に長くとどまり、ガスを発生させる原因となります。

 

おならの臭いを消すためには?

おならのにおいを消すためには、食生活や生活習慣に気をつけ、腸内環境を整えることにより改善することができます。具体的な予防方法を紹介します。

バランスの取れた食事をとる

バランスの取れた食事をとり、腸内環境を整えましょう。肉中心の生活は悪玉菌を増殖させ、善玉菌を減少させます。悪玉菌の栄養源である肉類に多く含まれる動物性たんぱく質をとりすぎてしまうと、腸内の腐敗を促進させ、腸内フローラのバランスが崩れてしまいます。

ただし、魚類に含まれるたんぱく質は腐敗の原因になりにくいと考えられているため、たんぱく質をとるなら肉類よりも魚類がおすすめです。また、悪玉菌を減らす効果がある食物繊維を多くとることも大切です。

悪玉菌を増やさないことと同時に、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を積極的にとることをおすすめします。乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内の細菌フローラをバランスのいい状態にしてくれます。善玉菌は、食べ物の消化吸収を助けて悪玉菌の増殖を抑制し、体の免疫力を高めて、健康維持の役割を担っています。腸内環境が整っていると、おならのにおいがほとんどしないものになります。

ストレスをためない

腸内環境が乱れたり、過敏性腸症候群・便秘を防ぐには、日頃から少しずつストレスを発散させてためないことが大切です。ストレスを根本からなくすことは難しいかもしれないですが、リラックスする時間や趣味を楽しむ時間を作ることで気分転換になり、ストレス軽減につながります。

ストレスを感じることが多い方は、心身がリラックスできる時間や空間づくりをしましょう。

十分な睡眠

睡眠中は副交感神経が優位になり、腸の働きが活発になります。睡眠不足はストレスにも影響するため、なるべく同じ時間に睡眠を取り、定期的な排便のためのリズム作りをおこないましょう。規則正しい生活を送ることによって、ストレスの軽減や便習慣も整います。

適度な運動

適度な運動は、腸内環境の改善だけでなく、血行の促進や自律神経の活性を促す効果も期待できます。自律神経が整うと、腸の蠕動運動の促進や便秘解消につながり、健康な腸を維持しやすくなります。腸の健康状態が改善すれば、おならのにおいの軽減にも役立ちます。

 

硫黄臭いおならが続く場合は大腸内視鏡検査を

大腸がんは、初期では自覚できる症状がほとんどないため早期発見が難しいです。確実な診断をするためには、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

硫黄臭いおならが続く場合に加えて、下血や血便、便秘でお腹がよく張る、体重の減少などといった症状がある場合は、早急な検査が必要です。

大腸内視鏡検査はさまざまな大腸疾患の確定診断に役立ちますが、最大のメリットは早期の大腸がんや前がん病変の大腸ポリープを唯一発見できる検査ということです。実は、大腸がんの85%は良性のポリープから進行してがんになったものです。前がん病変のポリープを発見した場合、その場で切除することで将来の大腸がん予防にもつながります。

大腸がん自体の発症率が上昇しはじめるのは50代ですが、前がん病変の大腸ポリープは時間をかけてがん化しますので、40歳を超えたら大腸カメラ検査を受けることをお勧めしています。

 

まとめ

硫黄臭いおならの原因や改善方法について詳しく解説しました。おならが硫黄臭いときは、ほとんどの場合それほど心配する必要はありません。しかし、硫黄臭いおならが長期間続いている場合や、おならのほかにも「お腹が張っている」「便秘と下痢を繰り返している」などの症状がある方は、疾患が隠れている場合もありますので、早急に医療機関を受診しましょう。

一番大切なことは、疾患の早期発見をし、適切なタイミングで治療を受けることです。大腸がんは特に初期症状があらわれにくい疾患のため、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。

また、早期発見や予防のためには症状のない段階で定期的に大腸カメラ検査を受けることが有効です。大腸がんの発症は加齢や生活習慣が大きく関与します。大腸がん自体の発症率が上昇しはじめるのは50代ですが、前がん病変の大腸ポリープは時間をかけてがん化するため、40歳を超えたら大腸カメラ検査を受けることをお勧めしています。

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニックでは、年間約10,000件以上の内視鏡検査を行っている経験豊富な内視鏡専門医と、特殊光や拡大機能を有している最新の内視鏡システムの導入により、短時間で精度の高い検査が可能です。

当クリニックでは、内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併症に対して関連病院で24時間365日対応してますので、安心して検査を受けていただけます。

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