腹部の違和感から考えられる疾患と部位別の症状について詳しく解説

「なんとなくお腹が痛い」
「お腹が張って苦しい…」

このような腹部の違和感は、多くの方が日常的に経験していると思います。

そして、多くの方がその違和感を放置しているのではないでしょうか?

腹部の違和感は、食べ過ぎやストレス、食生活の乱れなどにより一時的に起こることが多いですが、胃・十二指腸・大腸などの消化器疾患以外にも、泌尿器疾患や婦人科疾患などが原因で起こる場合もあります。

発熱や吐き気など、腹部の違和感以外の症状を伴う場合や、腹部に激しい痛みがある場合には、重大な疾患が隠れている可能性が高いため、早めに消化器内科を受診しましょう。

この記事では、腹部の違和感から考えられる疾患と部位別の症状について詳しく解説しています。

どのような疾患も早期発見・治療が重要であり、特にがんの場合は早期に発見することで治癒できるものもあります。

腹部に違和感を感じていたり、気になる症状がある場合には、秋葉原駅から徒歩1分の秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック(千代田区院)へご来院ください。

腹部の違和感は、痛みの強さや症状など人によってさまざまなため、正確な診療・検査を行い、患者様に合わせた適切な治療を行わなければなりません。

当院は、内視鏡内科・消化器内科を中心に診療を行っており、腹部の違和感に対して専門的な検査・治療を行っております。

消化器専門外来では「診察・検査・治療」の流れを当院にて一貫して対応することが可能ですので、お腹に違和感を感じている方や症状が改善されず不安を抱えていらっしゃる方は、まずは一度当院へお越しください。

土曜日と日曜日午前の診療・検査も行っていますので、平日お忙しい方やすぐに診察を受けたい方はお気軽にご相談ください。

腹部の場所ごとの症状と考えられる疾患

腹部の違和感は日常的に起こるものですが、疾患が原因で生じている場合もあります。

ただの腹痛だと思っていても、緊急を要するものや早急な治療が必要な疾患、がんなどの深刻な疾患である可能性もあるため注意が必要です。

腹部に違和感がある場合には、自分で判断せずに専門の医療機関への受診をおすすめします。

腹痛

食べ過ぎやお腹が冷えるといった日常的なことが原因で腹痛を起こすこともありますが、疾患による場合もあり、痛みが激しい場合には緊急処置を行わなければ命に関わる場合もあります。

腹痛は幅広い疾患で生じるため、痛みが起こっている場所、範囲、内容、痛みが起こる頻度や持続時間、経過などを確認し、早めに消化器内科を受診することが大切です。

みぞおち

胃やみぞおちあたりの痛みのほとんどは、消化器疾患を原因とするものです。

痛みを我慢し放置してしまうと、症状の悪化や重大な疾患にかかってしまうこともあるため、症状が出たら早めに受診しましょう。

みぞおちの痛みがある場合、下記の疾患に罹っている可能性があります。

  • 逆流性食道炎
  • 急性胃炎
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃潰瘍
  • 虫垂炎
  • 急性膵炎
  • 胃がん

このうち、みぞおちの痛みのほか、胃液が口内を逆流する呑酸や、胸やけなどの症状がみられる場合には逆流性食道炎、胃の気持ち悪さや吐き気・嘔吐などの症状がみられる場合には急性胃炎が疑われます。

また、胸やけや食欲不振、吐き気をともなう場合には、胃潰瘍と十二指腸潰瘍が考えられます。

胃潰瘍の場合は食事中から食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛むことが多いです。

進行すると潰瘍から出血し、胃の粘膜に穴が空く(穿孔)こともあります。

右上腹部痛

右上腹部痛を感じる場合は、胆石症・胆のう炎・胆管炎といった胆のう疾患の可能性が高いです。

右上腹部痛の症状を起こす疾患として、以下の病気があります。

  • 胆石症
  • 胆のう炎
  • 胆管炎
  • 十二指腸潰瘍
  • 大腸憩室炎
  • 腎盂腎炎

この中で、胆石症や 胆のう炎、胆管炎になっている場合は、右上腹部の激しい痛みとともに、背中や右肩に痛みを生じる場合があり、発熱や吐き気・ 嘔吐、黄疸などを伴うこともあります。

また、腎臓や十二指腸の疾患でも、同じ場所に似たような痛みを起こすことがあります。

右下腹部痛

右下腹部痛を感じた場合、まず疑われるのが虫垂炎です。

しかし、虫垂炎は初期にはみぞおちの痛み、進行して炎症が強くなると右下腹部へ痛みがでてきます。その際、病状の進行によって痛みの場所が移動してくるのが特徴です。

右下腹部痛の症状を起こす疾患として、以下のものがあります。

  • 虫垂炎
  • 憩室炎
  • 急性腸炎
  • 子宮付属器炎
  • 子宮内膜症
  • 尿路結石

尿路結石などの泌尿器系の疾患、子宮内膜症など婦人科系の疾患など、消化器系以外の疾患が原因で右下腹部痛を起こすこともあるため、慎重な見極めが重要です。

※右下腹部痛の概要について、より詳しくは「[右側腹部 痛み]の記事」をご参照ください。

左下腹部痛

左下腹部痛の多くは、消化器系の疾患が原因で起こります。

左下腹部痛に症状がある場合、次の疾病が疑われます。

  • 憩室炎
  • 虚血性腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸がん
  • 急性腸炎
  • 子宮付属器炎
  • 子宮内膜症
  • 尿路結石

右下腹部痛と同様に、尿路結石などの泌尿器系の疾患、子宮内膜症など婦人科系の疾患など、消化器系以外の疾患が原因で左下腹部痛を起こすこともあります。

※左下腹部痛の概要について、より詳しくは「[左下腹部 違和感 女性]の記事」をご参照ください。

臍部 

臍部の痛みは、お腹の中心付近にあらわれる痛みのことです。

急性胃炎や急性腸炎で生じることが多い症状ですが、臍部は腹部大動脈瘤が発生することがあり、その場合には早急な対応が必要となります。

臍部の痛みの症状を起こす疾患は、以下のとおりです。

  • 虫垂炎
  • 急性胃炎
  • 急性腸炎
  • 腹部大動脈瘤
  • 胃潰瘍
  • 胃炎
  • 腸閉塞
  • クローン病
  • 急性・慢性膵炎
  • 膵臓がん

上記の疾患以外に、胎児の時期にあったおへそと膀胱をつなぐ管が残っていることによる尿膜管膿瘍で痛みが生じている場合もあります。

※臍部の痛みの概要について、より詳しくは「[胃が痛くて寝れない 対処法]の記事」をご参照ください。

腹部全体

痛みが軽い場合は、過敏性腸症候群や腸管癒着症が考えられます。

痛みが激しい場合には、腸の中で内容物の流れが止まってしまう腸閉塞や消化管に穴が開く消化管穿孔、他にも、腸間膜動脈血栓症や子宮外妊娠破裂といった緊急性の高い疾患の可能性があります。

このような場合には、速やかな受診が必要です。

腹部全体の痛みの症状を起こす疾患には、次のようなものがあります。

  • 過敏性腸症候群
  • 腸管癒着症
  • 腸閉塞
  • 胃・十二指腸潰瘍穿孔
  • 大腸穿孔
  • 腸間膜動脈血栓症
  • 子宮外妊娠破裂

吐き気

胃酸が過剰に分泌される胃酸過多により、一時的に吐き気が起こることもあります。

しかし、食道・胃・十二指腸といった上部消化管に重度の疾患があり、起きている場合もあるため注意してください。

また、腸閉塞といった下部消化管の機能低下や問題によって吐き気が起こることもあれば、脳腫瘍などによる脳圧上昇で吐き気を起こす場合もあります。

吐き気がある場合、下記を疑ってください。

  • 逆流性食道炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 機能性ディスペプシア
  • 便秘症
  • 腸閉塞
  • 大腸がん
  • 片頭痛
  • 脳腫瘍
  • もやもや病

吐き気は、消化器疾患だけでなく、脳疾患や感染症などによって起こる可能性があります。

緊急処置が必要な重大な疾患であるため、吐き気がおさまらない場合や、吐き気が徐々に強くなる場合には早めの受診が必要です。

胃もたれ

胃もたれは、胃に長く食べ物が残っているような感じ、胃が重い、むかつきなどの不快感や、鋭い痛みがあるといった状態をいいます。

胃もたれがあるとき、次のような疾病が潜んでいることがあります。

  • 逆流性食道炎
  • 食道アカラシア
  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 機能性ディスペプシア
  • 胃がん

胃もたれは食道や胃の幅広い疾患によって起こります。

胃がんのように重い消化器疾患が胃もたれの原因の場合もあるため、早期受診・発見が大切です。

※胃もたれの概要について、より詳しくは「[お腹 もやもや 気持ち悪い]の記事」をご参照ください。

膨満感

膨満感とは、胃やお腹が張って苦しい、げっぶが出そうで出ないといった状態です。

食事の際に、空気を飲み込んでしまう量が増えて起こることもあります。

上部の張りは、胃に原因がある可能性があり、胃炎や胃潰瘍、機能性ディスペプシアなどが考えられます。

膨満感の症状を起こす疾患は以下のとおりです。

  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 機能性ディスペプシア
  • 腸閉塞
  • 腹水貯留
  • 呑気症
  • 便通異常
  • 大腸がん

膨満感は便秘などでも起こります。

しかし、早急に治療が必要な疾患もあるため、強い膨満感があらわれた場合には速やかに受診しましょう。

下痢

排便の回数が多く、水分量の多い便が出る状態を下痢といい、腸管の水分吸収の低下や腸管からの分泌物の増加により起こります。

下痢症状の裏には、次のような疾病が潜んでいる場合があります。

  • 乳糖不耐症
  • 感染性腸炎
  • 慢性膵炎
  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 大腸がん

ウイルスや細菌、毒素などを出すために下痢を起こしている場合もあるため、下痢止めを服用すると腸の中に感染が蔓延し、症状を悪化させてしまうことがあります。

また、下痢に嘔吐や発熱が伴う場合には、脱水を起こすこともあるため、注意が必要です。

※下痢症状の概要について、より詳しくは「[下痢 胃もたれ]の記事」をご参照ください。

便秘

3日以上排便がない・便が硬い・少量しか出ない・排便障害がある状態を便秘と呼び、残便感や腹痛、膨満感といった症状を伴うこともあります。

便秘は、大腸疾患の症状や薬の副作用として起こることがあります。

便秘の症状を起こす疾患は次のとおりです。

  • 大腸がん
  • クローン病
  • 虚血性腸炎
  • 膠原病
  • 便秘型過敏性腸症候群
  • 薬剤性便秘症

上記以外に、便秘が続くと痔になることもあります。

便秘はよくあることとして放置してしまう方も多くいますが、軽視せず、便秘が続く場合には消化器内科を受診してみましょう。

 

腹部に違和感がある場合は重大な疾患が隠れている可能性も

お腹が痛い、張ったような感じがする…など、腹部の違和感は日常的にみられるものであり、多くの方が悩む症状でもあります。

多くの場合、一時的な食べ過ぎや食生活の乱れ、ストレスなどによって起こりますが、なかには重大な疾患が隠れている可能性もあります。

腹部の違和感は、胃・十二指腸・大腸などの消化器疾患だけでなく、婦人科疾患、泌尿器科疾患なども考えられるため、原因がわからないまま放置することは危険です。

腹痛の中には重症化してしまうもの、命に関わるものもあります。

症状がなかなか改善しない、腹部にいつもと違った違和感があるなどの場合には、自己判断せず、早めに消化器内科を受診するようにしましょう。

 

腹部に違和感がある場合は「消化器内科」を受診しましょう

消化器内科では、消化管である食道・胃・十二指腸・小腸・大腸、胆のう・膵臓・肝臓といった消化器全般の診療を専門的に行っています。

そのため、腹部に違和感がある場合や気になる症状がある場合には、まず消化器内科を受診しましょう。

お腹の疾患は多く、症状もさまざまなことから、正確な診察・検査・治療を行うことが重要です。

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックは、腹部の違和感が引き起こす消化器疾患の治療や、胃・大腸を観察する内視鏡検査に専門特化した消化器内科クリニックであり、腹部の違和感・症状に対して専門的な検査・治療を行うことが可能です。

消化器症状には、大腸がんや胃がんといった命に関わる重大な疾患が隠れている可能性もあります。

些細な消化器の不調を見逃さず、気になる症状があれば、お気軽に当院へご相談ください。

 

まとめ

腹部の違和感から考えられる疾患と部位別の症状について解説しました。

腹部の違和感はよくある症状のため、放置してしまう方も少なくありません。

しかし、腹部の違和感が一時的に起こる場合もあれば、重大な疾患が原因で起こる場合もあります。

疾患の中には命に関わるものもあるため、自己判断せずに早めに受診しましょう。

特に、腹部の違和感とともに発熱や吐き気といった症状が起こる場合や、腹部に激しい痛みがある場合には、すぐに消化器内科を受診することが大切です。

腹部に違和感を感じていたり、気になる症状がある場合には秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック(千代田区院)へご来院ください。

当院の医師は全員が日本消化器内視鏡学会に所属している専門医です。消化器内科を専門に、お腹の症状に対して専門的な検査・治療を行っております。

土曜日・日曜日の午前も検査や診察を行っていますので、腹部に違和感がある方や少しでも不安・気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。

秋葉原駅から徒歩1分と駅近でアクセスも便利です。

また、内視鏡治療後の合併症に対しては、関連の医療機関で24時間365日対応していますので、安心して検査を受けていただけます。

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