人間ドックの相場費用はいくら?助成金や医療費控除は使える?

「人間ドックの費用が知りたい」

「人間ドックで助成金や医療費控除は使えるの?」

 

人間ドックは高額になりやすいため、費用や助成金などについて気になっている方が多いのではないでしょうか。

 

今回は、人間ドックを受けたいとは思いつつ費用が気になっているという方に向けて、相場費用や助成金、医療費控除などについて詳しく解説します。

1章、人間ドックとは?どのような検査をするの?

人間ドックとは、病気を早期発見・早期治療するために行う検査のことです。病気は自覚症状があるものばかりではありません。知らず知らずのうちに病状が悪化していることも多いものです。

 

「昨日まで元気だったのに急に倒れた」という話を聞いたことがありませんか?これは病気を起こすリスクがあることに気が付かず日常生活を送っていたことで起こるものです。このような事態を避けるために人間ドックは役立ちます。

 

1-1、人間ドックで行う検査

人間ドックの検査内容は、医療機関によっても違いますし、どのようなオプションをつけるかでも変わってきます。一般的によく行われている検査項目は、次のとおりです。

 

オプション検査で乳腺や前立腺、C型肝炎や婦人科検診を行っているところもあります。

 

眼科系疾患

視力、眼底、眼圧

呼吸器系

胸部X線、肺機能、聴診

腹部

超音波検査、血液検査、腹部触診

尿検査

蛋白、糖、潜血、pH、ウロビリノーゲン、ケトン体

問診・身体規則

身長、体重、肥満度、体脂肪率、BMI、腹囲

耳の検査

聴力

循環器系

血圧、心電図、血液検査、聴診

上部消化管

食堂、胃、十二指腸

大腸

便潜血

血液

赤血球、血色素、ヘマトクリット、総蛋白、アルブミン、総コレステロール、中性脂肪、尿酸、血糖、クレアチニン

 

1-2、人間ドックと健康診断の違い

健康診断は年齢に応じた基本的な検査を行うものです。病気の兆候がないかを調べるために、年に一度の受診が推奨されています。

 

会社勤めの方は労働安全衛生法の決まりで、年に一度必ず健康診断を受けなければなりません。検査内容は身体計測や胸部X線、血液検査などが中心です。費用は無料もしくは低額になっているので、負担はほとんどありません。

 

一方で人間ドックは法的な義務がないため、個人の意思で受けることになります。健康診断と比べると圧倒的に検査項目が多く、細部にわたって健康状態をチェックしてもらうことが可能です。ただし、人間ドックは自費となるため、費用が高額になりがちです。

 

人間ドックの相場費用

人間ドックは健康診断とは異なり、保険が適用されません。すべて自費となります。さらには申し込みも自分で行う必要があるため、受けるハードルは健康診断より高いと感じる方が多いかもしれません。では、人間ドックを受けるためにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

 

2-1、日帰りコースは3~7万円

日帰りで人間ドックを受ける場合の費用は、約3~7万円です。費用に幅があるのは、検査内容が人間ドックのコースによって違うことが関係しています。また、自由診療のため医療機関ごとに費用を設定できるのも理由の一つです。

 

同じ検査内容でも医療機関によって費用が違うことがありますので、できるだけ節約したい方はいくつか比較したうえで決めるのをおすすめします。

 

2-2、1泊2日コースは4~10万円

宿泊が必要な人間ドックを受ける場合は、約4~10万円が相場となります。1泊2日コースの場合は、日帰りコースよりも多くの検査を受けられることが特徴です。

 

1泊2日コースはやや費用が高くなるものの、ホテルのように豪華な食事が出る医療機関もあります。人間ドックのついでにゆっくりと休養を取ることもできますので、旅行感覚で受けてみるのもよいでしょう。

 

3章、人間ドックの費用は全額自己負担

人間ドックは自由診療のため、全額自己負担です。保険は使えませんので気をつけてください。自由診療であることから、医療機関によって費用は大きく異なります。

 

3-1、基本的には医療費控除の対象外

人間ドックで支払った費用は、基本的に医療費控除の対象にはなりません。医療費控除とは、1月1日から12月31までの1年間に支払った医療費が一定額を超えるときに受けられる控除です。

 

実際に支払った医療費から保険金などで補填される金額と10万円を引いたものが所得から控除されます。国税庁のホームページにも、次のように記載がされています。

 

“いわゆる人間ドックの費用は、医療費控除の対象になりますか。

 

いわゆる人間ドックその他の健康診断は疾病の治療を伴うものではないので、その人間ドック等の費用は、医療費控除の対象とはなりません。

 ただし、健康診断の結果、重大な疾病が発見され、引き続きその疾病の治療を行った場合には、その健康診断は、治療に先立って行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断のための費用も、医療費控除の対象に含まれます(所得税基本通達73-4)。”

引用:人間ドックの費用|国税庁

 

医療費控除の対象となるのは、疾病の治療を目的としたもののみです。人間ドックは疾病の早期発見を目的としているため、対象にはなりません。

3-2、重大な疾患が見つかったら医療費控除の対象になる

基本的に人間ドックは医療費控除の対象にはなりませんが、重大な疾患が見つかり治療を行った場合には対象になります。重大な疾患とは、おもに次のようなものが該当します。

・がん
・心疾患
・脳血管疾患
・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病

どのような疾患が見つかれば医療費控除の対象になるかわかりにくい部分もあるので、不安な方は税務署や税理士に相談してみてください。なお、医療費控除を受けるためには、確定申告を行う必要があります。

 

4章、人間ドックで受けられる助成金は何がある?

人間ドックは自費ですが、実は助成金を受け取れる制度があります。少しでも自己負担額を減らすために、使える制度はしっかり利用しましょう。

 

4-1、国民健康保険の補助制度

国民健康保険の加入者は、市区町村の役所で申請することで補助金を受け取れる場合があります。ここでは例として、東京都の補助金を見てみましょう。

 

受け取れる助成金の金額や対象年齢は自治体によって異なります。対象となっている場合は、忘れずに申請を行いましょう。

 

大田区

8,000円

40~74歳

渋谷区

8,000円

40~74歳

品川区

8,000円

40歳以上

千代田区

20,000円

40~74歳

小平市

10,000~20,000円

30歳以上

 

4-2、会社の健康保険の補助制度

社会保険の場合、健康保険協会や健康保険組合によっては福利厚生で人間ドックの助成を受けられる場合があります。福利厚生に人間ドックの助成がある場合は、ぜひ活用しましょう。

 

なお、国民健康保険と同様に対象年齢や助成金の限度額が決められていることがほとんどです。不明な場合は勤め先の人事や労務担当者に確認してみてください。

 

4-3、民間の保険会社の補助制度

ご自身で加入している生命保険や医療保険から人間ドックの助成金が出る場合があります。保険に加入している方は、対象になるかチェックしておきましょう。なお、民間の保険を使う場合は助成金の対象となる医療機関が指定されている場合があります。

 

5章、人間ドックは何歳から受けるべき?

人間ドックは20歳から受診できます。しかし、受診自体は任意ですので、20歳になったら必ず受けなければいけないというわけではありません。

 

5-1、30歳以上になったら受けよう

30歳以上になったら人間ドックを受けることを考え始めましょう。30歳と聞くとまだ若いと感じるかもしれませんが、少しずつ体調を崩しやすくなったりライフスタイルの変化によって体調が変化したりしやすい時期です。

 

人間ドックは早期発見と早期治療が目的ですので、早めに受診してこそ意味があります。

 

5-2、年に1回の受診がおすすめ

健康診断と同じで、人間ドックも年に1回の受診が推奨されています。1年経つと体調に変化が見られることもあるため、定期的に受診することが大切です。また、1年に1回受けることで、経年変化を観察しやすいメリットもあります。

 

5-3、女性用の人間ドックもある

レディースドックと呼ばれる女性専用の人間ドックもあります。女性特有の病気としては、子宮内膜症や子宮頸がんなどが代表的です。若い方でも知らないうちに発症していることがあるため、受診することで症状の悪化を防げます。

 

6章、「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」「秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」では消化管ドックを受けられる

「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」「秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」では、消化管ドックを実施しています。症状がない方でも気軽に受けられますので、気になる方はWEBやLINE、電話などからいつでもご相談ください。

 

6-1、消化管ドックとは

消化管ドックとは、胃や腸に異常がないかを調べる検査です。当院では胃カメラや大腸カメラ、血液検査などを行っています。

 

胃カメラや大腸カメラは苦手という方が多いかと思いますが、苦痛の少ない検査を心がけていますのでご安心ください。どちらも静脈麻酔を用いて鎮静した状態で検査を行っています。

 

6-2、消化管ドックの費用

当院では、次の費用で消化管ドックを行っています。

 

ドック料金

税込み料金

胃カメラ

25,000円

大腸カメラ

35,000円

胃・大腸カメラ同時

50,000円

大腸ポリープ切除

60,000円

血液検査(腫瘍マーカー・男性)

CEA、CA19-9、AFP、PSA

7,000円

血液検査(腫瘍マーカー・女性)

CEA、CA19-9、AFP、CA15-3、CA125

7,000円

 

6-3、大腸がんや胃がんは増加傾向にある

胃がんや大腸がんに罹患する患者さんの数は、年々増えている傾向にあります。国立がん研究センターが調べたデータによると、男性のがん死亡数は胃がんや大腸がんは、とても身近ながんなのです。

 

早期に病巣を見つけられれば、治療によって命をつなぎとめられる可能性が高くなります。胃がんや大腸がんは初期症状が出にくいため、定期的に検査を行って異常がないかを調べることが大切です。

 

まとめ

人間ドックの相場費用は、日帰りコースで約3~7万円、1泊2日コースで約4~10万円です。どのような内容の検査を受けるのか、どこの医療機関で受けるのかで費用が変わりますので、事前によく調べたうえで受診しましょう。

 

病気には、自覚症状がないまま静かに進行していくものが少なくありません。そういった病気がきっかけで健康を失ってしまう方もいます。いつまでも元気で健康にいるためにも、定期的に人間ドックを受診しましょう。

 

消化管ドックに関しては、クリニックで予約を承っています。通常の胃カメラ・大腸カメラより予約をお申し付けください。来院時に消化管ドック希望とお伝えください。

 

 

人間ドックに関しては、井口病院にて承っています。

 

 

施設紹介

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>

ホームページ https://www.senju-ge.jp/

電話番号 03-3882-7149

住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/

電話番号 03-5284-8230

住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階

診療時間
9:00~12:00
14:00~17:30

※予約検査のみ
※祝日のみ休診

アクセス

JR秋葉原駅より徒歩1分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅より徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅より徒歩1分

施設紹介

医療法人社団 哲仁会 井口病院 >>

ホームページ https://www.inokuchi-hp.or.jp/

電話番号 03-3881-2221

住所 東京都足立区千住2-19

診療時間
08:30-11:30
13:30-17:15※1 ※2

※1 【整形外科】 火曜の受付を17時00分に終了いたします。
※2【全体】 水曜のみ、混雑緩和のため、受付を13時00分より開始いたします。

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩3分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩3分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩3分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩3分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩4分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

尚視会での内視鏡検査・診察は
24時間予約を承っています。