血管拡張症(Angiodysplasia)

血管拡張症とは

内視鏡検査血管拡張症は、消化管の粘膜にできる毛細血管の異常な拡張のご病気です。消化管壁の粘膜固有層および粘膜下層の毛細血管の異常で血管が拡張することが原因となり出血をきたすことがあります。おおよそ小腸においては、出血の3割程度は血管拡張症が原因と言われています。

基本的には、症状はありませんが貧血や消化管出血の原因になることがあります。出血をすると黒色便や血便などをきたします。

血管拡張症は加齢に伴いできやすくなりますが、肝硬変・慢性腎臓病・心臓弁膜症などの持病がある方にできやすい病気でもあります。出血は比較的緩やかで自覚症状に乏しいため採血検査で貧血に気づくなどのことが多いようです。診断は、内視鏡検査をすることで診断されることがあります。

下図は、十二指腸における血管拡張症からの出血です。治療方法は、内視鏡で血管拡張部を止血鉗子という道具を使用して、電流を用いて焼くことで血管拡張を無くすことができます。

内視鏡画像

血管拡張症_出血十二指腸からの出血

血管拡張症血管拡張を認める

血管拡張症_焼却内視鏡的焼灼術

血管拡張症_クリップ焼灼部位をクリッピングにて縫縮

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