急性胃粘膜病変 (acute gastric mucosal lesion; AGML)

急性胃粘膜病変とは

腹痛急性胃粘膜病変は1965年にKatzらにより提唱されたご病気でAGML(エージーエムエル)と呼ばれています。
AGMLは、胃の粘膜に急性の炎症が起こり、多発性のびらんや浅い潰瘍を認めます。
AGMLの症状は、突然の激しい上腹部痛や悪心・嘔吐・吐血などで発症します。
AGMLの原因としては、ピロリ菌の感染、ストレス、アルコール、手術後、薬剤(ステロイド、NSAIDS、抗癌剤など)、薬物(酸、アルカリ、農薬など)などがあります。症状が激烈なこともあるため、その場合は2~3日の入院で絶食安静が必要となります。
AGMLの診断としては、内視鏡検査、CT検査などが必要となります。治療は、安静の上、点滴、プロトンポンプ阻害 (PPI) や H2受容体拮抗薬 (H2-Blocker) の投与が必要となります。

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