カルチノイド腫瘍(Carcinoid tumor)

カルチノイド腫瘍とは

カルチノイド腫瘍は、神経内分泌腫瘍 (Neuroendocrine tumor: NET)とも言います。消化管では、直腸に好発する上皮性の腫瘍で、内視鏡的には黄白色の粘膜下腫瘍様の形態をとります。カルチノイドは、脂質の含有量が多いため黄白色調を呈することが多いです。カルチノイド腫瘍は、腸管の粘膜固有層という部位の幼若内分泌細胞から発生します。比較的若年者でも認められる腫瘍の一つです。

早期発見が重要です

内視鏡下部直腸に好発する粘膜下腫瘍の一種で、比較的若年者でも見つかることがあります。症状等はなく大腸内視鏡検査時に偶然見つかることが多いです。悪性度が低く早期の状態であれば内視鏡での治療が可能ですが、癌化し進行したものですと外科治療や薬物療法が必要となります。

治療法

内視鏡での治療は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)ないし内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)で切除されます。直腸カルチノイドの内視鏡治療の適応は、腫瘍径が1cm以下で粘膜下層にとどまるものとなります。

腫瘍径が1cm以上で、粘膜下層より深く浸潤するものに関しては、リンパ節への転移のリスクが高くなるため外科手術となります。

カルチノイド腫瘍

a : 直腸に存在するカルチノイド腫瘍
b : 粘膜表面は黄白色を呈しています

カルチノイド腫瘍エコー検査c : 超音波内視鏡検査では緑色の矢印のところに腫瘍がはっきりと認識できます

カルチノイド切除


d : 切除されたカルチノイド腫瘍
e : 病理標本では、カルチノイド腫瘍に特徴的な充実性で明るい細胞質と類円形の核を有した細胞を認めリボン状・策状配列を呈していました

参考文献

・Harada H, et al. Endoscopic submucosal dissection for small submucosal tumors of the rectum compared with endoscopic submucosal resection with a ligation device. World J Gastrointest Endosc. 2017; 9 (2): 70-6.

・Harada H, et al. Ligation-Assisted Endoscopic Submucosal Resection with Circumferential Mucosal Incision for Duodenal Carcinoid Tumor. World J Gastroenterol. 2015; 21: 10041-4.

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