胆管炎(Cholangitis)

胆管炎とは

診察室胆管炎は、肝臓から続く胆管という管(くだ)に炎症が起こる病気です。胆管には、大きく肝内胆管・肝外胆管と別れており肝臓で作られた胆汁が肝内胆管から肝外胆管へと流れて十二指腸主乳頭というところから十二指腸に流れていきます。
胆管炎の原因は、胆管内に結石や腫瘍ができることで胆汁の流れが悪くなることがあります。胆汁の流れが悪くなると胆管内の圧が高くなったり、細菌の感染が起きてしまったりして炎症が起こります。胆汁の流れを良くしないと炎症が続いてしまい命に関わることがあります。
胆管炎の症状は、発熱・腹痛・黄疸といった3つの特徴がありますが、3つ全ての症状がでるとは限りません。とくに御高齢の患者さんの場合には症状に特徴的なことが少ないことが見られることもあります。胆管炎が疑われる場合には、CT検査・MRCP検査や腹部エコー検査・採血検査などを行い症状やバイタルサインなどを総合して診断します。

                                      総胆管結(ERCP像)
胆管炎
胆管炎が疑われる場合には、細菌感染が起こっていることが予想されるため抗生剤を投与します。また、胆管内に結石や腫瘍などの胆汁の流れが悪くなる原因である閉塞(へいそく)が認められた場合には、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を行い、結石を除去したりステントという細い筒を留置したりして胆汁の流れを良くして閉塞を解除します。

                    
 

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