肛門皮垂・スキンタグ

肛門皮垂とは

別名「スキンタグ」と呼ばれ、肛門周辺にできる皮膚のたるみのことを指します。原因は、いぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)などによって肛門周辺の皮膚が腫れ、その腫れが引くことだと考えられています。女性の場合は、出産後に起こりやすい傾向にあります。気になる方は、切除して取り除くことが可能です。

肛門皮垂の原因

出産後の女性の場合、肛門前方に肛門皮垂ができやすいとされています。いぼ痔(痔核)には、嵌頓痔核と呼ばれる内痔核が肛門外に押し出されたまま戻らないものと、血栓性外痔核と呼ばれる血豆のように腫れるもの、慢性的に裂肛が起こっていることで皮垂が起こりやすくなるものがあり、これらが肛門皮垂の原因となっています。

肛門皮垂の症状

肛門皮垂が小さいと、自覚症状がなく過ごすことができます。反対に肛門皮垂が大きい場合は、肛門周辺に異物感・違和感があり、排便後に拭く際邪魔になります。肛門湿疹を合併することが多く、肛門のべとつきなどの症状が出現したり、肛門周辺が清潔に保てなくなる可能性があるため、注意が必要です。

肛門皮垂の検査・診断

肛門皮垂は、一般的な診察で確認が可能なため特別に検査をする必要はありません。ただし、肛門鏡を用いて、肛門皮垂の原因となり得るいぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)を確認することがあります。

肛門皮垂の治療

日常生活を送る上で支障がない場合は、良性疾患のため治療を行う必要はなく、肛門皮垂の原因であるいぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)の治療をします。しかし、できてしまった肛門皮垂は元の状態に戻ることはなく、異物感・違和感がある場合は外科的切除治療を行います。この場合は、短期滞在外科手術で対応が可能となります。

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